末っ子成長日記

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その時だった



「そんなこと言ったらダメだよ！」

「そうだよ。かわいそうだよ！」



別の男の子2人が割って入った



「ラウールくんは自分でうでをうごかすのが苦手なんだよ！」

「ぼくたちだってできないことあるもん！」

「でもこいつ、おやいないんだぜ！」

「そうだそうだ！」



まったく関係ないであろう親のことまで言ってきやがった
そろそろまじでキレそう



「おやがいなかったら学校に来ちゃいけないの？」

「ぱぱとままがいないひと、いっぱいいるのに？」

『………』

「はい、そこまで」



2人が何も言えなくなった所で担任の女の先生が入ってきた



「2人の言う通りよ

みんな、ラウールくんは見ての通り右腕を動かすのが苦手です

みんなにも走るのが苦手だったり、計算が苦手だったりする人もいるでしょう？

それと同じなの

でも出来ることもある。お手伝いがみんなより必要なだけなんです」



俺たち含め、児童や他の保護者もその先生の話に耳を傾けていた

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