. ページ9
「健永くん、明日サークルの飲み会行くね〜」
「…気をつけてね?」
「ちょっともう、毎回心配しすぎ!(笑)」
「だってお酒飲んで酔ってフラフラになって他の男がAちゃん攫ってったりしちゃったら…俺もうダメかもしんない。」
.
毎回毎回、心配してくれるのは素直に嬉しい。
私のこと好きでいてくれてるんだなってわかるし、何よりその優しさが心地いいから。
まあたまに度がすぎるぐらい心配性な時もあるんだけど(笑)
けど、だけど!
私が大学の男の子に心移りしちゃわないかな、とか、そんなこと心配するんだったらさ…
早く私のこと、抱いてよ。
.
20歳までは手出さない宣言を出されてから随分月日が経った。
真面目な健永くんは私の親のこととかすごく気にかけてくれてて、そういうところはすごくちゃんとしてる。
「そんなに心配するならさ…」
何度もその分厚い宣言を突き破ろうと試みるけど
「ダメ。ハタチまでしない。」
即効で負ける。
そんなに拒否されると、さすがにこちらも落ち込んでくる。
私はこんなに健永くんと1つになりたいって思ってるのに。
健永くんは私のこと欲しくないの?
…もしかして、浮気してる?
そんなこと考えるとモヤモヤが止まらなくて、すごく険しい顔になってしまう。
すると
「また変なこと考えてるー。俺はAちゃんが好きだよ。他の女の子なんて興味ありません!」
そうやって見透かして優しいキスをくれるから降参だ。
…しかもちゃっかり舌は入れてくる。
すごく長めの深いキス。
それだけでもうトロトロしちゃう。
健永くんはそんな私に気付いてるはずなのに。
.
.
でもいいの、だって来月は私の20回目の誕生日だから。
864人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時