s -初めての味- ページ8
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「20歳になったら、身体も大人にしてあげるからね。」
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高校3年生になった春。
私は人生最大の恋をした。
「今日からこのクラスでお世話になります、千賀健永です。」
"教育実習生"として私たちのクラスに入った千賀先生に私は一目惚れ。
1ヶ月という限られた短い期間で、
4歳も歳の離れた先生に脇目も振らず猛アタックし続けた。
それが功を成したのか、先生が先生じゃなくなる日
…つまり千賀先生の教育実習が終わる日。
「先生、いなくならないで」
って泣いた私のおでこに、先生はそっとキスをくれた。
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そこから付き合い始めて、今に至る。
私は無事に高校を卒業して大学生に。
健永くんも教員採用試験に合格して、晴れて教師に!
2人で過ごす、二度目の春。
お互いに今の生活に慣れて、2年目。
もう付き合って結構経つのかな。
私の不満はピークに達する。
どんなに背伸びして大人っぽい服を着ても、どんなに見栄張って大人っぽいメイクをしても。
健永くんは言う
「Aちゃんが20歳になるまで絶対手は出さないよ」
と。
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そして、来月、20歳の誕生日。
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『初めての味』
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作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時