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「Aちゃんっ、もういれてもいい、?」
「、うん」
「ごめん。Aちゃんの初めては綺麗な思い出になるように、って思ってたんだけど…俺の方が余裕ないね」
困ったみたいに笑う健永くんに見下ろされる。
ぶんぶんと首を振ったら優しく頬を撫でられた。
「痛かったら言うんだよ?」
「うん、っ…!あ、ぁっ」
その瞬間、健永くんが私の中に入ってきて
一気に満たされる。
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「っ可愛い、A、もっと顔見せて」
呼び捨てで呼ばれた名前にゾクッとして
ピリッとした痛みの後、とてつもないスピードで駆け巡る快楽。
好きな人とするってこんなに幸せでこんなに気持ちいいんだ。
20歳。ようやく大人になった私。
私を大人にしてくれた健永くん。
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隣で息を整えている健永くんにギュッと抱き着いたら、
私よりも強い力で抱きしめ返してくれる。
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「んふ、んふふ」
「なにその笑い方(笑)」
「だって…なんか幸せすぎて(笑)」
「私もすっごく幸せ、健永くんありがとう」
「こちらこそ、ありがとう。生まれてきてくれてありがとう。」
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気付いたら日付は変わってて
私の誕生日は既に終わってしまっていた。
でも健永くんは
"眠るまでが誕生日だよ"
って意味のわからない、今までに聞いたことない理論を説く。
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「じゃあこのまま寝なかったらまだお祝いしてくれるの?」
「もちろん。」
「だったら……、もっかい、健永くんが欲しい」
「…え」
「だってまだ私寝てないもん!まだ誕生日でいいんでしょ?」
「ちょっとさあ…勘弁してよ、」
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「…」
「そんなの、抱きたくなるに決まってるでしょ。」
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そう言ってまた甘いキスが降ってくる。
私の誕生日はまだあと少しだけ続いてくれるみたい。
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...
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作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時