イヤホンは知っている 【探偵チームｋｚ事件ノート】

的中　遥side ページ27

働く事は簡単じゃない。

理解しているつもりだった。


自分の甘さを痛感する。

そうだ。


中学中退の奴に仕事を任せる所なんて、今の時代に無いんだ。


本来なら、高校に行きたい。

大学にも行きたい。


でも私は就職する。

この特殊な耳のせいで働ける場所が限られているけど。


黒い文字で不採用と書かれた紙。

青い文字じゃないんだぁ、なんて呑気な事を思ってみた。


もう、夏かぁ……


セミがうるさい並木道を通った。


そういえば、三草君は無事に家元になったんだな。

良かったじゃん！


まぁ、あの角度にかすみ草はどうかと思うけど。


暑い…歩くだけで汗が流れてくる。

さて、今日も面接に行こう。



アパートから歩いて17分の図書館。









見事、私は図書館勤務することになった。

緑色のエプロンみたいなのを着て。

静かな涼しい所で働くんだ！



何故かその時の私は嫌な予感がしていたんだ。


その数日後、私の予感は的中した。









あのkzの。




立花さんが話しかけてきたんだ。

あの子は前と変わらず可愛かった。


まだkzの男子軍は彼女の虜なのかな？



って、二度と関わらないと決めたのに。


なんであの探偵達の事を気にしてるんだろう。



探偵達は三草家の事件を解決できなかった。

私の正体をあばけなかった。






私、期待してたのかな？


あの人達なら真相が分かるかもって。









ハッピーエンドで終わらせてくれるかもって。





危ない、危ない。


目から出た水のせいで本が濡れるところだった…………









そろそろ移行するかもです(曖昧)

今日から夏休みなんで、更新頻度が増える予定です！

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