イヤホンは知っている 【探偵チームｋｚ事件ノート】

高校生になって ページ21

KZUに寄せているつもりですが、話の進行上、KZUと若干、設定が違います。



高校生になって、kzの活動は激減した。

皆、忙しいんだ。


kzはいろんな事件を解決した。

中1の頃のあの事件以外はね。


三草君の依頼には答えられなかったんだ。

失踪した遥さん。


仲が良かったわけじゃないのに。

何年も前の出来事なのに。


どうして心がモヤモヤするんだろう？


佐「立花、何ボーっとしてるんだ？学校、遅れるよ！」

彩「あ、考え事してただけだよ。早く行こ。」


中学の時より少し言葉遣いが女子っぽくなったマリン。


佐「立花はさぁ、進路どうすんの？」

彩「どうって、大学に行くよ。」

佐「その後は？」

彩「どしたの、マリン。」

佐「…いや、知りたくなっただけ。」


高校1年生の私が一番悩むのが、進路について。

翼みたいに明確な将来の夢があれば良いんだけどね。

私は、言語に関わる仕事がしたいな、っていう曖昧な夢しかないんだ。


最近は図書館の司書になろうかな。

国家試験、受けようかな、って考えてるとこ。


kzの皆はどうするんだろう？


もう、３ヵ月は皆に会ってないな。

忍とは同じ学校だけどクラス、離れちゃったし。


佐「今日、立花ってバイトだっけ？」

彩「違うよ。バイトは月、水、金だけ。」

佐「なら、放課後付き合って。買い物行きたい。」

彩「ん、オッケ。」

佐「遠いトコ行くけど大丈夫だよな？」


私はコクンと頷いた。

マリンとショッピングかぁ。

楽しみ！









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