イヤホンは知っている 【探偵チームｋｚ事件ノート】

彩ちゃんの話 ページ11

＿と浜田へきたものの。


忍君がいないっ！


全然出てこないんだけど！


？「あれ、遥さん？」


この声はっ、彩ちゃんじゃない？


遥「あ、彩ちゃん、忍君いる？」

彩「忍は今日、学校に来てないよ。」

遥「・・・じゃあ、彩ちゃん、これを忍君に渡してくれるかな？」

彩「分かった。あの、遥さん、本当にｋｚに入ってくれないの？」

遥「うん、ごめんね。忙しくて・・・。」

彩「遥さん、中継をつないでいい？」


彩ちゃんが私に渡したのは・・携帯のような、パソコンのような物。


見たことないんだけど。


彩「今日の６時ぐらいから始まるの。このピンクのボタンがＯＮ、水色のがＯＦＦ。

　 よかったら、見てほしいの。

　 ｋｚの話を聞いてみてくれる？」


彩ちゃんは返事を聞かず、帰ってしまった。


中継かぁ。


ｋｚの人たちってもの好きだね。


そこまでして私に入ってほしいのかな・・・。


でも今は無理っ！


とにかくお金を作らなくては。


・・・ｋｚってリサーチ料、とってるのかな？


「誰でも簡単！バイト探し」


分厚い本がカバンの中で揺れた。


マジで、どうしよう！？


涙が危うく出そうになった。


深呼吸をして・・・ニッコリ笑顔を作る。


お姉ちゃんだったら、どうしてるのかな？


ドンヨリとした花曇りの空を見上げ、考えた。

依頼者は小学生→←忍君を探せ！

ラッキーアイテム

ヘアゴム

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坂東菜摘

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