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二本目の収録は正直どう乗り切ったのか覚えてない
何かミスをしてなければいいんだけれど…
あれからずっと自分の頭の中を占めてるのは藤ヶ谷に対する、何故?という疑問ばかり
夢とリンクする冷たい目に低く響く声
あまりに、急激に変わり過ぎた自分への態度
体調不良ゆえの一時的なものであればそこまで気にもしない
…でも、恐らく、さっきのは違う
調子が悪いのは本当だろう
彼奴は頑なに周りに不調を隠したがる性格だ
だから休憩時間もメンバー達の居る場所から離れようとしたのだろうが
じゃぁ、仕事でとはいえ久しぶりに会えたのに
あんな避ける様な、冷めた態度は一体……
「……なんで、…」
なぁ、藤ヶ谷、なんで…?
仕事を全部終え、家に帰って来ても何もする気にもなれず電気も付けないままリビングのソファに座り込んでいた
自らの口から出るのは疑問を問う言葉と溜息ばかり
「何でもない」と言ってたものの、どうしたって体調面はやはり気になる
二本目の収録が終わり、個々の仕事に向かう際メッセージアプリで今一度身体は大丈夫か?という内容と、
明後日時間が取れそうだから久しぶりに会えないかと連絡したものには返信も無いどころか、何時間も経った現時点で既読にすらなっていない
向こうももう今日の仕事は終わっている筈
ソファの背もたれに頭を預け、大きく息を吐いた
光が差し込む窓に目を向ければ、昨日より少しばかり顔を覗かせるのが遅かった月が今日も変わらず夜空で輝いていた
「…今日もちゃんと太陽に照らして貰えてるんだな……」
自分にとっての"太陽"は、傍にも居なければ何を思い、考えてるのかも分からない
まるで夢とリンクするかの様な態度に、目に声色に
会って顔さえ見れれば大丈夫
だなんて思っていた自信は一気に崩れかけていた
「俺の"太陽"は、…お前しか居ないのに…。 藤ヶ谷…」
静まり返ったリビングに自身の情けない声だけが響いて消えていった
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kurumi(プロフ) - aaaさん» 切なくなったりドキドキしたり…そんなお話が書けたらと思っていたので楽しんで頂けていたら何よりです(*´˘`*)私もFさんは月のイメージでした。でも此のKiさんにとっては太陽なんですよね。逆にFさんにとっては…。ありがとうございます!最後までよろしくお願いします (2022年10月5日 22時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
aaa(プロフ) - このお話、いったいどう着地するんだろうとドキドキしながら読ませて頂いてたのでちょっとホッとしてます。Fくんって太陽の太が入ってるのに月のイメージなんですよね。。月の満ち欠けで進むお話素敵ですね。続きが楽しみです。 (2022年10月5日 19時) (レス) @page27 id: 28fb511570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年8月4日 0時