☾ ページ38
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「…毎日、夜が来れば太陽の光で綺麗に輝いてる月が正直羨ましかった。距離はあっても…必ず照らして貰えてる、一緒に居てくれてるんだな、て…。 …俺にとっての太陽はずっと太輔、お前だけだったから…」
どんな時でも隣で眩しい程の輝きを放っていた
最年長だからと率先してるなんて言われる事も多い俺だけど、実際は太輔をはじめメンバーそれぞれが自ら道を切り開いてきた個々の努力だ
そしてその基盤、いつでも帰れるホームとして〇〇マイがある
全員集まった時のパワーが何倍何十倍にも膨れ上がる
ただ前だけを見てそうやって共に突っ走ってきた
俺はそれを守る立場にあると思ってるから
「…でもね、宏光。 皆、夜は人工的な明かりのおかげで不自由無く過ごせているし道に迷う事もないけど、もしそれが無かったら真っ暗な闇を照らしてくれるのは"月"だよ」
「……っ」
「昼間の太陽の元だったら何も無くても道は歩ける。だけど夜は月明かりだけが頼りになる事だってあるでしょ? 明るいけど優しい光で包んでくれて、見上げればいつもそこに居てくれて、時には"方角"を示す目安になることもある」
抱きしめられていた身体がそっと離された
お互いの間に僅かな隙間が出来、すぐ近くで見つめてくる目は今日一番優しい色を纏っている
…ああ、愛しい。 大好きな綺麗な瞳
「暗いところは不安だよ?怖いし、急に孤独感じちゃったり…。でも月はずっと見守ってくれてるから。一人じゃないって安心出来る。柔らかくて心地良い光り。 太陽も暖かくて良いけど俺は月明かりの方が好きかな。宏光みたいで」
「お、れ…?」
「うん。だって宏光の名前には"光"が入ってるからね」
「……っ!!」
こつん、と額が合わさる
「俺を太陽みたいて言ってくれるなら宏光は俺にとっての月。例え暗闇に迷い込んでも照らして導いてくれる唯一の光り。それに月が居ないと夜に光は届けられないんだよ。 …何だか二人で一つ、みたいで良くない?」
「ふふ」と太輔が笑った反動で互いの鼻先が僅かに掠める
…少し擽ったくてもどかしい
「どうか宏光が隣に居てくれる事に飽きずに、ずっと一緒に皆を導ける光りで在れたら俺は嬉しいな」
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kurumi(プロフ) - aaaさん» 切なくなったりドキドキしたり…そんなお話が書けたらと思っていたので楽しんで頂けていたら何よりです(*´˘`*)私もFさんは月のイメージでした。でも此のKiさんにとっては太陽なんですよね。逆にFさんにとっては…。ありがとうございます!最後までよろしくお願いします (2022年10月5日 22時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
aaa(プロフ) - このお話、いったいどう着地するんだろうとドキドキしながら読ませて頂いてたのでちょっとホッとしてます。Fくんって太陽の太が入ってるのに月のイメージなんですよね。。月の満ち欠けで進むお話素敵ですね。続きが楽しみです。 (2022年10月5日 19時) (レス) @page27 id: 28fb511570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年8月4日 0時