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今日も遅くまで会社に残って明日工場に送る仕様書を仕上げた
さっきまで玉森さんも一緒にいて手伝ってくれていた
ちょっと文句言いながらも結局居てくれる玉森さんが面白い(笑)
最近なんとなくだけどうちに着くまで誰かが後ろをついてくる気配がしている…
でも私の勘違いだったら困るからそれを話したのはなみちゃんと、浅野さんだけ
玉森さんがしつこいほど一緒に帰るよ送ってくよって言ってくれたから多分浅野さんが私を心配して言ってくれたんだと思う
だけど玉森さんに私のためにこれ以上気を使わせるわけには行かなくて帰ってもらった
施錠が終わって会社を出ると
目の前には直樹がいた
えっ……
「A!!!俺、俺もう仕事辞めてなんて言わないからまた俺と結婚してよ」
「……っ」
前のような明るくて元気な直樹の顔ではなくて
血走った目をして私を見ていた
「ごめん」
そう言ってその場を離れようとしたら手を掴まれた
「俺ここ最近ずっとAのこと見守ってきたのに気づかなかったの?」
もしかして……気配感じてたのって直樹だったの…………?
ストーカー???
怖い
直樹の手を振り払って急いで社内に戻る
もう遅かったから守衛さんも中の見回りで出入口にはいないみたい
だから直樹も簡単に入ってこれて追いかけてくる
私は必死に逃げた
足は震えるしこんな恐怖を味わったことがはじめてだった
無我夢中で逃げていた
……?!
また手首を掴まれた
怖くて震えが止まらない
もうどうなるか分からなくて目を閉じてしまう
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作者名:mi. | 作成日時:2020年7月30日 22時