36.F side ページ36
「うちの会社きて成功した子とか有名になった子何人もいるから、Aの努力無駄にしたくないな〜と思って」
さっきのふざけた顔とは違う真剣な眼差しでそう俺に言う
「Aちゃんはうちの会社で大きくする」
とだけ北山に吐き捨てるように言ってAちゃんを連れて帰ることにした
起こそうと名前を呼んでもなかなか起きないから
おんぶしてホテルまで歩く
親睦会前にチェックインしてAちゃんはキーをそのまま自分で持っているらしいんだけどどこにあるのかが分からない
「ちょっとバック開けるよ?」
「んーーーー」
返事をしてくれているのか、寝言なのかも分からないけどとりあえずキーを探す
なかなか見つからなくて、おんぶしたままロビーと廊下にいるのは恥ずかしくて一旦俺の部屋まで連れて行く
……
連れてきたは言いもののベットで爆睡するAちゃんを起こす気にはなれなくてそのまま寝かす
もうそろそろ21時をまわる時間
まだAちゃんは起きそうにないからシャワーを浴びてゆっくり湯船に浸かることにした
今日1日一緒にいて、講演会で目を輝かせて話を聞いている姿とか親睦会で緊張している姿とか……
北山と喋って楽しそうに笑う姿
酔ってヨタヨタになる姿
色々なAちゃんが見れた
もっと色んな表情を見たいと思ってる自分がいる
ダメだ……
湯船のお湯に顔を半分まで沈ませる
ヴーーーーーーーーーーーーーーー
ブクブクと音を立てる
Aちゃんは仕事仲間
そう自分に言い聞かせて気持ちを制御するしかない
1時間近く風呂に入ったみたいでそろそろ22時になる
Aちゃんを起こそう
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作者名:mi. | 作成日時:2020年7月30日 22時