大好きな人のずっと隣で3《 ar×ym 》 (ページ25)

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ym side

朝腰の痛みと共に目を覚ますと

隣には俺の大好きな旦那さん。

服も綺麗に着せられて、

シーツも綺麗になっているから

きっとあの後大貴が片付けてくれたんだろうな。

いつも行為が終わると

『寝ていいよ、疲れたでしょ』

って、俺の事気遣ってくれて

その言葉に甘えて俺が眠りにつくと

大体次の日の朝はこうして綺麗になってる。

その大貴がしてくれる行動が大好きで

胸がぎゅっと苦しくなるぐらい好きが増す。

まだ大貴の起きる時間じゃないから

起こさないようにゆっくりとベッドから出て

コーヒーを飲む。

ソファに座ろうとするとふとある物に気づく。

そこには

『涼介へ』

と書かれた大貴からの手紙だった。

そこに書いてあったのは

『俺なんか涼介に似合う男じゃないって何回も思ってたし、

今だってそう思ってる。

でも、俺なんかが涼介から

こんなに大きな愛情を貰ってるから

俺は涼介のこと誰にも負けないぐらい

愛していかなきゃって思ってる。

涼介の恋人になりたいと思ってる人なんて沢山いると思う、

こんなに沢山の人がいるなかで

なんの取り柄もない俺を選んでくれてありがとう。

これからも末永くよろしくな。

大好きだよ』

とそんなことが書かれていた。

読み終わったあと

ポロリと1粒の涙が頬を伝ったのがわかった。

『なんの取り柄もない』

馬鹿じゃないの、いいところいっぱいあるのに。

大貴には魅力がいっぱいあるのに。

まあでも、大貴の魅力は俺だけが知ってればいっか、

なんて思った俺は独占欲が強いかな。

もう大貴と出会って19年も経つんだ。

どんなに一緒にいても飽きないし、

離れたいと思ったことなんて1度もない。

『何千年先だって

やっぱりふたりがいいね』

そんなこと思いながら今日も仕事場に向かった。