・ ページ19
・
ar「俺仕方なく涼介と一緒にいるなんて
思ったことないからね
男とか女とか関係なく涼介と
これからも一緒に人生歩んでいく、
涼介が嫌だって言っても離したくない。
涼介だからこんなに好きになれて、
こんなに一緒にいたいと思えてる。
だからもうあんな奴らに言われたことなんて忘れよ、な?」
ym「……、大貴はさ、、、、、
大貴は、子供欲しいなとか、、、
思ったこと、ないの、、?」
ar「欲しくないわけじゃないけど
涼介との子供以外なら欲しくない。
涼介と俺の間に子供ができないことぐらいわかってる。
でも、だからと言って涼介から離れたいと思わない、
涼介と一緒にいられればそれでいいよ
涼介が幸せだと思ってくれてるのなら俺はそれでいいよ」
涼介の表情が和らいだ。
きっと心の中でずっと思っていたんだろうな、
気づいてやれなくてごめんな。
ym「大貴、」
ar「ん〜?」
ym「お誕生日おめでとう、
当日言えなくてごめんね。
出会ってからもう何回誕生日をお祝いしたかわかんないけど
今年の大貴が1番大好き」
満面の笑みで少し照れながら伝えてくる涼介が可愛くて、
自分も照れくさくなってくる。
ar「じゃあ来年は、1番好きを更新しないとな!」
ym「そうだね、更新しよ」
−
それから仕事が終わり家に帰って
誕生日プレゼントを貰い、
その中に珍しく手紙が入っていた。
『恥ずかしいから俺のいない所で読んで』
と言われたから涼介がお風呂に入っている間に読んだ。
その手紙には、
『嫌になったら言ってもいいよ』
『大貴が普通の幸せを手に入れたいって思う時が来たら
俺は身を引くから』
と、そんなことが書いてあった。
でもその後に
『でも、ほんとは俺はずっと大貴と一緒にいたい』
『大貴の頑張る理由が、いつまでも俺でありたい。
そう思ってもらえるように、
これからも大貴に負けないぐらい愛を注いでいくね』
そう書いてあった。
すぐ不安になる所もあるけど
こうやって最後には俺の所に帰ってきてくれる。
その涼介の存在があるから俺は頑張れてる、
今までもこれからもずっと、涼介が俺の頑張る理由だよ。
手紙の最後に書いてあった
『大好き』の文字を指でなぞりながら、
『俺も大好きだよ』と1人ポツリと零した。
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご入りオムライス | 作成日時:2024年3月17日 2時