大好きな人のずっと隣で２《 ar×ym 》

【2019】#0726 ページ6

ar side


時刻は23:10。


今日から俺の彼女、

山田涼介がセミに扮する

『セミオトコ』が初回を迎える。



ym「俺一緒に見るの嫌だよ〜」


ar「山田がどんなセミになるのか俺は楽しみだな〜」



予告を見ただけであの破壊力を持ったセミオ。


これを1時間も見るなんて

俺の心臓が持たないに決まっているが、

だからと言って見ないなんて選択肢は何処にもないし、

テレビの前で始まるのをただただ待った。






一





ドラマも終盤を迎え、

木南さんを抱きしめる山田。


普段自分から人を抱きしめるなんてしてないから

なんか慣れてなさが可愛くて笑ってしまった。



ym「なに笑ってんだよ」


ar「ん〜？普段俺に抱き締められてるから

山田が人の事抱きしめてるところ

見慣れなくて面白いな〜って」


ym「お、俺だって、、

抱き締めることぐらいするし！」


ar「そう？じゃあ今やってみてよ」


ym「や、やだ！」



顔を真っ赤にしながら

そっぽを向いてしまった山田。


セミオとはかけ離れるぐらい

素直じゃない山田が可愛くて、頭を撫でた。



やっときた俺が待ち望んでいたこのシーン。

メープルシロップを大事に抱える山田。





…初めてメープルシロップになりたいと思った。





にしてもこれ放送禁止だろまじで！！



ar「こんな上目遣いの山田……、、、、、、

俺のこと誘ってくる時の同じぐらいあざとい！」


ym「っ、、やめろ！！そんな事ないもん！」


ar「これを全国で放送されてるなんて考えられない、

この姿は俺だけの特権なのに！」


ym「あほかおめえ！」


ar「えーん山田〜」



泣くふりをして山田に抱き着くと

最初は『やめろ』と言っていたくせに、

自分も腕を回してくれて。



ar「眠いからもう寝よっか」


ym「うん」



どのくらい抱き合っていたかわからないけど、

腕を離して寝室に向かう。




あの可愛い山田は

山田が居ない時にもう一度一人で見て

オカズにしようと決めた。

#1225→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す