44、意味(かな視点) ページ45
｢花嬪が？｣
｢はい。会議に乗り込んで
重臣たちを黙らせたとか｣
｢すごいわね…｣
花嬪が倒れたという知らせが来て、すぐに
花嬪が会議に乗り込んだという知らせが来た。
本当に人目を気にしないというか、
自分の後先を考えないというか…
｢それで、どうやって黙らせたん？｣
カナエが怜に聞いた。
私も気になる。
｢�犹笋鷲韻任呂覆�、王子を身ごもっている。
もし本当に呪いで姫が生まれたのなら
そのとき犯人を罰せれば良い。
それまでに時間をかけて犯人を見つけましょう。
今ここで、はっきりしないことについて
王様を責めるのは意味の無いこと。
私や子の安全を案じてくださることは感謝いたします。
ですが、このように朝廷が荒れることは
私にとって大きな負担です。
どうか無意味なことは、おやめください�瓩函�｣
｢今の会議が無意味、と…｣
｢大丈夫なんでしょうか？
そんなことを言ってしまって…｣
カナエの言う通り、敵を作りかねない発言…
でも、今回の件の被害者は花嬪。
その花嬪が、やめろと言うのだから
聞かない訳にはいかない。
一体、何を考えているの…？
｢そもそも、お腹の子は王子だって
言い切るのも、どうかと思いますよ？｣
｢そうね…生まれてみなければわからないのに…
でも、そこまで言わなければ
重臣たちが黙ることはなかったでしょうね｣
これで、もし、王子ではなく姫が生まれたら
すべて呪いのせいにしたら良いこと。
ある意味、逃げ道がある言葉。
花嬪は、何がしたいの？
｢王妃様、花嬪様がお見えです｣
｢花嬪が？すぐに通して｣
この流れで私に会いに来た？
体調のことも心配だけれど、一体、なぜ…？
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