3、太陽と月(真咲視点) ページ4
この国には太陽(テヤン)派と
月(ウォル)派がある。
王様と大妃様、咲は太陽派で
王妃様、俺、幼なじみのエミは月派。
てっきり、エミは
咲について行くと思っていたら
｢大妃様が女官たちは私が選ぶからって
私、行けなくなっちゃったんだよね。
ずっと咲の側にいたのに…｣
と、ものすごく残念そうにエミが言った。
たぶん、大妃様は咲の周りを
自分が見初めた人たちだけで固めたいんだと思う。
咲が側室になるのも大妃様が推薦したからだし…
なんで推薦したのか、よくわからないままだけど。
太陽派の人の中には
�犒遒和斥曚砲茲辰撞韻�。
だから一番偉いのは太陽派の人間だ。��
というように
太陽派が国を治めるべきだと考える人がいる。
大妃様も、その例に漏れず…
亡くなった先王様は月派の人で
病気で亡くなったって国民に伝えられてるけど
実際は月派を理由に殺 されたんだとか、なんとか…
だから余計に大妃様は太陽派にこだわってる。
一応、新しく即位するときの王と王妃になる人は
太陽派、月派となるようにしなければならない
という法律がある。
例えば、王が太陽派で、王妃が月派だとする。
でも、その王妃が何らかの理由で廃妃(ペビ)になったり
病気などで亡くなった場合、
次の王妃は太陽派でも月派でも良いことになってる。
※廃妃→王妃の地位を剥奪すること。
だから側室の多くは太陽派の女性が選ばれる。
身分が高く、王の寵愛を受けた側室を
次の王妃にすることは少なくないから。
だから、もし、現王妃のかなさんに何かあって
王妃でなくなると次の王妃は咲がなる可能性が高い。
咲は、それらも覚悟して、側室になった。
頭にチョプチを付けて
チョンモリという髪型に綺麗な服を着て。
4、出会い(花嬪視点)→←2、散った桜は空を舞い(真咲視点)
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