検索窓
今日:1 hit、昨日:43 hit、合計:6,147 hit

22、想定外(花嬪視点) ページ23

最近、異様に眠い。

眠くて、眠くて、しかたなかった。

まだ王宮の環境に慣れていないから
疲れているだけだと思っていた。

でも…



「花嬪様、おめでとうございます。ご懐妊です」

そう言われて、時間が止まった。

私が、妊娠?

王様の子どもを?

ほんとに?

王妃様ではなく、側室の私が?



あまりにも想定外のことで、頭の中が真っ白になった。

王様が私の元に来るのは
そんなに頻繁ではなかった。

政務もあるし、何より王妃様がいる。

だから私の元へ来る回数は少なかったと思う。

来ても、王妃様の元へ行くように
私が促してたというのもあるけれど…

大事にされていないわけではないけど
まさか子どもができるとは思っていなかった。

もちろん、大妃様や父上には
少しでも早く王様の子を…とは言われていた。

まさか、こんなに早く、その日が来るなんて…



「花嬪」

「王様」

王様の声を聞き、すぐに立ち上がろうとした。

「座ったままで、ええよ。
体調は大丈夫なん?」

しかし、それを止め、私を思いやる言葉。

やはり、王様はお優しい方だ。

23、気づかい(健水視点)→←21、複雑(真咲視点)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:風男塾 , 紅竜真咲 , 愛刃健水
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月2日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。