第3話 ページ4
愛叶side
男たちをいとも簡単に蹴散らす彼らに驚きのあまり、私は逃げることも忘れていた。
??｢どうですか？かっこよかったですか？｣
愛叶｢えっと…｣
??｢雅貴、そいつに構ってる暇ねぇだろ。行くぞ｣
雅貴｢えー！？こんな所に女の子一人ほっとくのかよ！｣
??｢あ？｣
雅貴｢広斗、俺お兄ちゃんだからね！？｣
愛叶｢あ、あの！ありがとうございました｣
この人たちを巻き込むわけには行かない。
私はお礼だけ言うと彼らとは別な方向へ足を進めた。
雅貴｢え？ちょ、お嬢さん！？｣
引き止める声がするのが聞こえたが、私はその場を駆け出し、その場をあとにした。
数日後
私はひとり買い物に出ていた。
愛叶｢お姉ちゃん…｣
私にはたった1人の姉がいた。
父と母が亡くなってから、自分の夢を諦め、それでも文句一つ言わず私を育ててくれた姉が。
大学も決まり、特待生で入学したため学費は免除。奨学金とアルバイトで自分で生活できるからと、姉には少しずつ恩返ししておくためにちょくちょく貯金をしていた。
バイト終わり家に帰ってみれば、姉が横たわっていた。最初は寝ているのかと思ったが、あまりにもしろい顔色に無くなっているということがわかった。
警察は現場の痕跡から発作によるものであると判断し、事件性はないと取り合ってくれなかった。
愛叶｢ごめんね…｣
絶対本当のことを突き止めて、私が敵を討ってやる。
考え事をしながら歩いていると
ドンッ
愛叶｢あ、すみません。｣
｢おい、待てよ｣
愛叶｢え？｣
｢ぶつかったよね？｣
愛叶｢はい、だからごめんなさいと…｣
｢俺の財布とったよね？｣
……は？
愛叶｢いや、取ってませんよ！｣
｢嘘つかれちゃ困るなぁ…良くないよ？｣
愛叶｢は、離して！｣
そのおじさんは私の腕を握ると気持ち悪い笑みを浮かべ体を触り始めた。
愛叶｢や、やめて！！｣
｢すこーし調べるだけだよ｣
その時私とそのおじさんのあいだに黒い影が洗われた。
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クロ - 気になる終わり方をしているので凄く気になるんですよねー (2019年10月27日 8時) (
レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
クロ - １つの小説どれか完結まで書いて欲しいですね！どれも中途半端だと思います！ (2019年10月26日 6時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繭 | 作成日時：2019年10月13日 3時
