笑顔の君が

43話 ページ45

光side


参観日に来ていて突然やってきた保健医の先生に聞かされたのは衝撃的な内容だった




涼介が試合中に倒れ意識もないとのこと



おれは頭が真っ白になった。




隣にいた雄也も言葉が出なかった。



けど、俺達がしっかりしないと。



弟たちが余計に不安になる。



車の中では一切誰も話さなかった









処置室の前に全員揃って待っていた。


中では宏太と慧がてくれているらしい。

少し安心した。




侑李と圭人は泣いていて




裕翔は泣きそうになりながらも2人の背中をさすっていた。



大貴はまだ試合を抜けることは出来ず終了後に向かうと言っていた。




公式試合ではそう簡単に選手は抜けられない



けど、大貴は今の精神状態でいいプレーが出来るわけないだろう。



今すぐにでもここに向かいたいだろうな。




俺たちはただ涼介の無事を祈るばかりだった。



やがて試合を終えた大貴が顧問と一緒にやって来た。

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