笑顔の君が

39話 ページ41

大貴side





試合が始まって間もなく明らかに涼介の様子がおかしい。



涼「はぁっはぁっ.......はぁっ......ｺﾞﾎｯ...ｳﾞ.はぁっはぁっ.......」



息づかいが荒すぎる。



苦しそうだ。




涼介のことが心配だけど今はゴールに向かって走らないと。



俺は1点でも先に多く取るためにゴール向かって一直線に走った.......。けど、




ドサッ




ザワザワ....ザワザワ



会場がザワついた

振り返ると涼介が倒れていた





「涼介！！！」





涼「はぁっはぁっ.......うっはぁっ……はぁっゴホッゴホッはぁっはぁっ」



苦しそうに息をする涼介は胸に手を抑え服を固く握りしめていた。


審判「おぃ！きみ、大丈夫か？」


涼介は返事をすることはなく、ただ苦しそうな呼吸をするばかり



監「おい！救急車！！」


審「担架用意して！」


？「はい！！」


そのまま涼介はコート外に連れ出され、後に到着した救急車に乗って病院へ連れてかれた。




俺はその光景を呆然と突っ立って見ていることしかできなかった。


何が起こっているのか分からなかった。



その後の試合も心ここに在らずって感じで、集中出来ず結局交代してベンチに下がった。

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