笑顔の君が

27話 ページ29

後半戦




まだ完全に息が整いきってはいないけど、さっきよりはだいぶマシになった





始まってすぐ1点取るために俺はまた走り出した。ゴール手前まで行くもののなかなかシュートまで持ち込めない





ボールを取られ追いかけまた攻めて



次第にまたさっきの息苦しさが戻ってきて、呼吸が早くなる





それでも必死にボールを取り返しパスをつなぐ、




なんとかシュートに持ち込める体制が出来てきた。




そこで俺に回ってきたパス。ここはこのままドリブルで突破してシュートをしよう


けど、


「はぁっはぁっはぁっはぁっ」


荒れに荒れまくる俺の息








次第に息の仕方が分からなくなる


「はぁっはぁっ……はぁっ…はぁっ…はぁっ」









あれ？息ってどうするんだっけ？









大「…っけ………すけ……りょうすけ！……ス…わせ！」



大ちゃんの声が聞こえる。

分からない。なんて言ってるの？


大「涼介！パスだ！！」



パス？俺はとりあえず無我夢中でパスを出した


そして



その場に倒れ込んだ


「はぁっはぁっはぁっはぁっ……はぁっ…はぁっ」


汗が止まらい、胸が痛い、苦しい

目がまわって今自分はどこを向いてるかが分からない


苦しい





大「おい！涼介！しっかりしろ！ゆっくり、ゆっくり息吐いて！！」





「はぁっ…はぁっ…はぁっ……はぁっはぁっ」





大ちゃんが来てくれたけど、ごめん、分からないよ…





そこからの記憶はほとんどない。









気がついたら自分の家のソファーで寝転んでいた。

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