笑顔の君が

16話 ページ18

大貴side






涼介の居ない一日はいつもより長く感じた






朝練に行くと監督や仲間から涼介のことを尋ねられ、みんな心配してスポドリとか涼介の好きなお菓子とか色々俺に渡してきた。





涼介はみんなかは愛されてるんだな、そう思うと嬉しくなった。



そういう人柄を持ってる弟が誇らしかった。




家に帰ると涼介は寝てて、ひかが言うにはもう熱も微熱程度に下がってるらしい。




コンコン
「涼介〜？起きてる？」




返事がない



ガチャ


「入るよ〜？」



涼介の部屋に行くと気持ちよさそうに寝ていた。


寝顔はずっと幼い頃から変わらず可愛い。



ガチャ



「りょう〜♪入るよ〜♪」




なんて感じで陽気に入ってきた裕翔
首からカメラを下げていた……笑




裕「やっぱり涼は可愛いね〜♡寝顔頂き！」



パシャッ



「裕翔、涼介は仮にも病人なんだぞ〜。後でそれ俺にもくれ。」



裕「なんだ、大ちゃんも欲しいんだ笑」




なんてふざけてたら涼介が起きた



涼「んっ、、だい、ちゃ？ゆうとぉ？」



「ごめん！起こしちゃった？」

涼「ううん、大丈夫だよ。おかえり。」


裕「調子はどう？」



涼「だいぶましになったよ。もう熱も微熱程度だし、まだちょっと怠さあるかなって感じ」




「そっか！良かった！



あ、そうそう。監督と部活の奴らからお前にって色々貰ったからとりあえず机の上置いといたぞ。」



涼「え？みんなが？ありがとう大ちゃん。みんなにもまたお礼言わなきゃ。」



「もう寝ときな明日は一緒に学校行けるといいな。」



涼「うん。おやすみ。」



「おやすみ」



そう言ってそっと涼介の前髪をかき分けた。



俺の少し冷えた手がまだ熱を持ったおでこに触れると

ほんのりピンクに染まった頬の涼介は気持ちよさそうに微笑んだ。

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