281 ページ35
龍友サイド
マネージャー「大丈夫か？」
龍友「俺、最後まで…」
マネージャー「歌えてたよ。
その後、山下が運んでくれた。」
龍友「健二郎さんが？」
マネージャー「あぁ。」
龍友「そうか…、メンバーは？」
マネージャー「大丈夫。
龍友…、
頼むから壊れないでくれよ。」
あの事件から、
俺の行動を黙って見守ってくれてた。
いつも見つかるなよ…
もっと言いたいことあったのに
グッと飲み込んでくれてたんだ。
たぶん、声が出ないことも…
もう、甘えてちゃいけないよな。
俺は、顔を上げて
ちゃんと目を合わせて
龍友「正月明けたら、
彼女の就職する病院に行くよ。
今までゴメン。」
マネージャー「一緒に行こうか？」
龍友「ううん。
ちゃんと連絡するから。
HIROさんにも俺から話す。
でも…
メンバーには言わないで。」
Bメロ始まった途端、反対側のセットの中で
何かが光に当たって銀色の尖ったものを見た瞬間、
あの時のことがフラッシュバックした。
手の震えが出始め、
その後、息苦しくなって…
でも、涼太のサビまではなんとかしなきゃと
それからは記憶がない…
昨日からいろいろあり過ぎた。
健二郎さんにホームて会った時は、本当に驚いた。
凛との昨夜のことを思い出し、
悪いことをした後の気分で、
健二郎さんの言葉が痛かった…
何もかもが俺の焦り。
昨夜の凛のコトも…
今日の涼太のコトも…
メンバーの意見も聞かず、
涼太を利用したのは俺の傲慢。
早く手に入れたい…
認められたい…
健二郎さんからしたら、
中途半端で無責任な行動だよな…
マネージャー「先に送るよ。行こうか。」
龍友「はい。」
みんなに合わせる顔ないな…
マンションまで送ってもらい
マネージャー「今日はゆっくり休め。
お疲れさん。」
部屋に入ると、
まだ凛の残り香がほんのり残っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぶぅぶ(プロフ) - manaさん» いえいえ！更新、頑張ってください!!応援してます♪ (2017年4月24日 18時) (
レス) id: 931ce9a676 (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - ぶぅぶさん» コメありがとうございます！共感して頂いたみたいで嬉しいです。更新頑張りますので応援してくださいね。 (2017年4月24日 10時) (レス) id: 580f53c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぅぶ(プロフ) - 伝わりました!! 雪の音、自分自身ものすごく好きな曲なのですが、この小説を読んでてピッタリハマるなぁと思います！！ (2017年4月24日 0時) (レス) id: 931ce9a676 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mana | 作成日時：2017年4月14日 17時
