【2j3j】元講談師の糸目店長2

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オーブンを開けるとすぐにキッチンに甘い匂いが広がる。
砂糖の匂いの他にカスタードの匂いも感じられた。

甘党派の二人、大興奮である。





「これ成功来たんじゃないですか？うわ美味しそう···」


オ「いい匂いですね···夜中に食べるという背徳感が凄い」


「ではグラニュー糖をかけて···バーナーで炙ります」





黒咲の長くて細い指がグラニュー糖をひとつまみ取り、各々の容器にかけていく。
しかし甘党の黒咲はこんな量では足りない。


そのまま二回、三回と振りかけスプーンで綺麗にならしていく。全面をカリッカリにする作戦のようだ。





「オリバーさん見てくださいこれ、最強じゃないですか？」


オ「ちょwww結構かけましたねお砂糖www」




＞どんぐらいかけたんだよwww
＞糖尿病なるぞ
＞炙るの最高でしょ
＞美味しそう···




そうと決まれば早速炙っていく。黒咲のキッチンには色んな器具が揃っているため、バーナー一つ取り出すことなど容易いのだ。



ジュ〜···



砂糖が炙られている音。そしてバーナーの火の音。クリームブリュレを初めて作る二人としては新感覚の音だった。





「いいですね。砂糖はたくさんかけた方が炙りがいがあります」


オ「あんまり炙りすぎると焦げますからね···調整が難しいな」





【閑話休題】


なんとかグラニュー糖を炙り終わって、次にすることと言えば実食である。夜中に食べるクリームブリュレのお味はいかかがなものか···



「じゃあ完成しました···私とオリバーさんのが、合作？のクリームブリュレでーす」



＞匂いわからないけど美味そう()
＞合作www
＞ある意味合作よな、うん




「じゃあ早速いただきましょう···いただきます」


オ「いただきます」




ぱく、と一口。

まず初めに飛び込むのはカスタードの味。牛乳と生クリームの素晴らしい調和が口の中で出来上がっている。
そして後味に来る炙った砂糖の味。失敗したら焦げたような味がするものだが、その難関を見事突破しているようだ。


結論・めっちゃ美味しくできた




「ん〜〜！美味しい！お砂糖の味が甘すぎずカスタードと合ってますね」


オ「めっっちゃ美味しいです···またこの時間に食べるのも背徳感がありますね」


「やだ太っちゃう」




＞おなごおったぞ
＞美味しく出来て良かったね
＞食べたい···ください
＞店長wwwww




こうしてお料理配信第二回(ゲストあり)は大成功に終わった。

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