塩の壁は高い？！ −２−

88 玲於side ページ38

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「人いっぱいで疲れちゃうね。」


玲於「まぁ。」


「ずっと立って、いろんな人と話してたから
足疲れた時に隼くんが来てくれてね、
あー救世主っ！って思った。笑」


玲於「でも楽しそうに話してたじゃん。」


「えー？まだまだだなー。
ふふっ。なーんちゃって。笑
楽しそうに見えた？作り笑顔で疲れちゃったよ。
ふふっ。これは秘密ね！」


玲於「作り笑顔だったの？」


「うん。笑」


玲於「じゃあ今は？」


「作り笑顔に見える？」




俺の方を向いて笑うAちゃん。



普通に可愛い！！



玲於「見える。笑」


「えーひどぉーい！作り笑顔じゃないもん！笑」


玲於「ふふっ。笑…てか標準語。」


「うん。こういう大人数で、
仲良くない人達がいるところでは
基本標準語を心掛けてるの。」


玲於「何で？」


「だって特別感ないやん？」


玲於「んと…よくわかんない。苦笑」


「仲良くなりたい！って思う人と
心開いてる人にしか、
素は見せないって決めてるの。笑」


玲於「じゃあ…俺は？」


「玲於くんには、堂々たる関西弁やけど？笑」


玲於「…うん。」


「ふふっ。玲於くんになら兄にバラされてなくても
実は関西出身ですって言ってただろうなぁー。」


玲於「えっ…なんで？」


「んーなんとなく。笑」


玲於「…。」




Aちゃんに俺…弄ばれてない？苦笑



俺に関西弁を出すのは、


仲良くなりたいから？


心開いてくれてるから？



どっち？



なんで俺には関西出身って言ってたと思うの？


ねー俺のことどう思ってんの？



…って聞けるわけない。はぁ…。



でもここにいる他のアーティストよりは、


近い存在だって思っていていいんだよね？

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