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裕太「ほな、帰るわ。」
「はい。今日は本当にありがとうございました。」
裕太「見送りはえーから。」
「いえ。元気になったので。」
裕太「ふふっ。うん。」
前に来てくれた時は
あまり動きたくなかったけど、
元気になったし、
せっかく来てくれたのに
病室でお別れは失礼すぎる。
裕太「ここでええで。」
「いえ。下まで。」
裕太「ちゃんと病室に戻れてるか
不安になって帰られへんやん!笑」
「ふふっ。絶対大丈夫です。笑」
裕太「へへっ。こういう時は折れへんなぁー。笑」
「ふふっ。すみません。」
エレベーター前まででいいと言われたけど、
病院の出口まで行くと言うと、
笑いながら仕方ないなぁーって
言ってくれる中務さん。
なんだろう…中務さんには
わがままになってしまう私がいる。
エレベーターに乗った。
ボタンの前に立つと、
Aちゃんっぽいって
私の後ろにいた中務さんに笑われた。
ボタンの前に立つのは、一番下の役目だから。
アシスタントする上で絶対な位置。
一つ下の階で止まり扉が開き、
患者さんが乗ってる車椅子を
押してる看護師さんが乗ろうとした。
「えっ?」
裕太「ふふっ。邪魔やで?」
「…はい。」
ぐいっとエレベーターの奥に…
中務さんの隣に…引っ張られた。
…のはいいけど…
…引っ張られた手を…
エレベーターの扉が閉まっても
握ってくれるのは何故ですか?
「…。」
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ゆうぴ - もうゆうぴ好きすぎる。私もゆうぴとくっつきたい!笑 このお話作ってくださって、ありがとうございました! (2018年12月28日 23時) (レス) id: c9d06c9877 (このIDを非表示/違反報告)
尼崎の雑草になりたい(プロフ) - ゆうぴの優しさが滲み出てずっとニヤニヤ笑最高の作品ですね!!! (2018年10月18日 0時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
a - きゅんきゅんしました!続編が見たいです (2018年10月6日 11時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
horichoman(プロフ) - この作品とてもだいすきです!ぜひ続編お願いします!! (2018年8月29日 12時) (レス) id: 024eaff229 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - Megさんの作品もっと読みたいと思ってたらこの作品を見つけイッキ読みしてしまいました笑笑ほんとに良かったです! (2018年4月8日 13時) (レス) id: 4a7781575b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年11月13日 18時