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パチッ
サムルは目をあけた
頬が濡れている感じがして、そっと頬に触れた
寝ている間に涙を流したようだ
『……………父さん…母さん…』
サムルはその場でうずくまり、また眠ってしまった
チュンッチュンッ
『…ヒグマは多分遠くに行ったようだ………』
サムルはクチャの外にあった大きな足跡と小さな足跡を見つめていた
『母熊が迎えにきたか……
よく襲われなかったな、私』ﾌﾞﾙｯ
『そろそろアシリパ達と合流しよう』
また山を登り始めた
ザクザクっ
しばらく歩いていると開けた場所にでた
右の方からエゾシカが走っていくのが見えたので弓を構え、エゾシカを狙う
キンッ
ドスっ
がうっ！
ずしゃぁぁ
サムルの放った矢はエゾシカの腹に当たったと同時にレタラが噛みついた
『なんでレタラがここに？』
ア「レタラそのまま押さえてろ」
『あ、アシリパと杉元』
サムルは駆け足で二人に近づく
ア「なぜ撃たなかった！？
お前が仕留めると言っていたはずだ！」
『(またケンカしてる……)』
走りながら思うサムル
杉「傷口の血が…ツララになって揺れていた
ツララを融かす体温も残っていないのに傷をおいながら、懸命に生きようとするこいつに睨まれたら…
動けなかった
こいつは俺だ」
アシリパは鹿の腹にマキリを刺した
ア「最後まで責任持てないなら最初から撃つな
ところでこれは誰の矢だ？」
『わ…私のだ…』ｾﾞｰﾊｰｾﾞｰﾊｰ
サムルは息を切らしながら腰を曲げ右手をあげていた
ア「サムル！」
杉「サムルさん大丈夫？」
『も…問題ない』ｾﾞｰﾊっ
ア「少し休め……」
アシリパは鹿の腹をさばきだす
ア「杉元…ここに両手を入れてみろ」
杉「腹に？
！」
ア「どうだ？」
杉「熱い……かじかんだ手がほぐれていく」
ア「鹿はﾀﾋんで杉元を暖めた
鹿の体温がお前に移ってお前を生かす
私達や動物達が肉を食べ残りは木や草や大地の生命に置き換わる
鹿が生き抜いた価値は消えたりしない」
杉元はどこか吹っ切れたような顔をしていた
杉「食うか！」
ア「食おう食おう！」
『早く食おう…！』
ア「そんなに腹減ってるのか？」
『昨日から何も食べてないんだ…』
杉「ヒグマを捕りに行ったんじゃないの？」
『それがいろいろあったんだ
とりあえず早く食おう！』
ばっと腕を高くあげるサムル
杉「よだれ垂らしてるサムルさん可愛い」
ア「声に出てるぞ杉元」
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睡眠煎餅(プロフ) - 推し尊いさん» 喜んでもらえて嬉しいです！可愛い一面もありますよ！ (2022年2月26日 21時) (
レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
推し尊い(プロフ) - 殆どの夢小説の作品、初めの辺りで造反組生かしてくれないのですが、逃がしてくれて本当に嬉しい.....嬉しすぎてコメント残しちゃった....サムルさんイケメンですね。 (2022年2月26日 1時) (レス) @page21 id: 83b850b061 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 睡眠煎餅さん» そうですよね、、、すみません厚かましくて。どのような作品でも応援しつづけますので！ (2020年10月12日 22時) (レス) id: 5b309f7450 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - リンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！！ (2020年10月11日 22時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - リンさん» 変わりません！すみません…、名前は変えようかなと思ったんですがちょっと大変かなと思いまして (2020年10月11日 22時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠煎餅 | 作成日時：2020年9月6日 23時
