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○. ページ46

由紀乃の家は、純!和風建築!
木造平屋で、門もあって、縁側もあって、庭も池もある。駐車場もあるけど、庭から見えないようになってる。考えたのは、建築士をしているなつ。あっ、菜摘です、前にでてきた。うまいこと作られてる。




宮「すごい家だね…」

A「由紀乃は畳スキーなので、和風建築じゃないとだめなんですよね」

目「拘るところがすごい…」

A「中もガチ和風ですよ。殺陣稽古用の広い板の間もあります。弟子いないくせに」

宮「弟子…なりたいな…」

A「だてさん…誕生日いつですっけ」

宮「3月25日」

A「なら大丈夫です、由紀乃は弟子をとるなら年下って決めてて。あいつ1月生まれだから」

宮「なるほど」

A「さ!いきましょ!えーと…」




ここのピンポンわかりづらいねん…えーと…ここか。よっと。




ゴォォオーーーーーン




目「なに?鐘?」

A「ドアチャイムです。お寺の鐘の音…マジ変なやつ…」

宮「おしゃれだね」

A「おしゃれやないでしょ…」




吉「A?ごきげんよう」

A「ごきげんよう、入れてー」

吉「はいよ」





門が自動で開く。自動門ってなによマジで…成功者やな…

門をくぐって、庭を通って。玄関に着くと、もう由紀乃が待っていた。




吉「いらっしゃい」

A「よす」

吉「宮舘さんと目黒さんですね。吉川由紀乃です、よろしくお願いいたします」

宮「本日はありがとうございます、よろしくお願いいたします」

目「よろしくお願いいたします」

吉「イケメン大歓迎です、中へどうぞ」

A「はぁ…」




相変わらずやなぁ…



A「てかおま、この着物こんな日の当たるとこにおいとくの」

吉「うん、玄関にあった方がみんなに見て貰えるやん」

A「まぁそうやけど」

宮「いい着物ですね」

吉「真由加のやつです」

目「それは…」

A「高い着物です」




こんな日焼けするとこに置いとくなよ…貧乏性が火を吹くわ…まぁね!持ち主の自由ですけどね!

板の間は床暖房完備…見学するだけの私にも優しい。何だかんだ優しいんだ、由紀乃は。



吉「お二人は、この着物と袴をどうぞ」

宮「持参していますが…いいんですか」

吉「折角仕立てたので、是非」

目「吉川さんが仕立てたんですか」

A「こいつ、専門学校で和裁士とってるんです」

吉「仕事1本キャンセルして作った」

A「あほぉ!!!!」





やっぱこいつ変!!

○.→←○かっこよさの極みでは



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作者名:まめ | 作成日時:2023年2月2日 6時

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