◯. ページ35
久しぶりの、出勤日。
いつものスーツに袖を通して、いつものマネージャーバッグを肩からかけて、大きい車だったとき用のクッションが入ったリュックを背負って。
黒のスニーカーをはいて、部屋を出る。
正直、怖くないかと言えば嘘になる。記者の皆さんが待ち構えているかもしれないし、どこでなにを話しかけられるかわからない。
だけど、昨日のお散歩で、みんなからのLINEで、なんかもう、大丈夫な気がして。
頑張れそうだなって思って。
足が、立ち止まることはなかった。
警「おはようございます」
A「おはようございます!」
警備員さんに挨拶をして、エントランスを出ると
A「あっ…おはよ」
佐「おはよー!Aちゃん!」
渡「…はよ」
一番長い間一緒にいてくれた2人がいて。
佐「今日はねー、全員でYouTubeだからねー」
渡「佐久間、朝からうるさい」
A「翔太くんはなんでいつもそんなに眠そうなの笑」
2人といたら、15分なんてあっという間で。
まぁ、つまりそういうことなんだろうな、と。
みんなといれば、わたしは最強なんだよな、と。
思ったわけです。
あっ、ちなみに。
閂さんは損害賠償を支払うことになって、禁固刑は免れた…それはいいんだけど、どこからか閂さんの画像が流出してた。ちょっとそれは…と思ったけどもう手遅れだし…せめて社会復帰するときは、誰も傷つけずに生活を送れたらいいな、とおもう。
病院は、事務所が提携を切ったらしい。阿部ちゃんの口コミは、なんかすごくうまいこと書いてあったのか…産婦人科は閑古鳥状態らしい。阿部ちゃんこわいほんとこわい敵に回したらたぶん一番怖い。
ラ「あっ、Aちゃーん!おはよー!!!」
A「ラウくん、おはよ」
佐「あっこら、ラウ、飛び付くなって、Aちゃん吹っ飛ぶじゃん笑」
ラ「いーじゃん、佐久間くんとしょっぴーだけずるいよ、ずっと一緒でさ!」
目「Aさん、おはよ」
A「おはようございます」
向「おはよー!」
深「おはよ」
A「おはようございます」
岩「はよ」
宮「ごきげんよう」
阿「おはようございます」
A「おはようございます」
樺「楠さん、おはよう。今日の流れだけど…」
A「あっ、はい!」
また、いつも通りがはじまる。
いつも通りっていいね!みんなのお陰。
ほんと、ひとりじゃないって、最強だ!
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作者名:まめ | 作成日時:2023年2月2日 6時