◯(向井side) ページ32
部屋の中はめっちゃ盛り上がってて。昨日の様子から、笑わせなあかん！って息巻いてきたのに正直拍子抜けした。
やっぱさっくんって、人を元気にする力があるよな。かなわんわ。
A「ひかるくん、見てください翔太くんの鼻！さっきうとうとして朝御飯につっこんだんですよ」
岩「え？うわ、ほんとじゃん笑 やば笑」
渡「え？…うわ！お前気づいてんなら早く言えよ！」
A「うっせ渡辺ぇ笑」
渡「…んだとこの！」
A「痛い痛い笑 助けて大ちゃん笑」
佐「しょったぁ、手加減しなきゃ」
渡「できねぇな」
A「大ちゃんひどい、助けてよ笑」
なんか凄く仲良くなってない？
岩「落ち着け落ち着け笑」
渡「ほら楠、お前まだごはん残ってる。座れ」
A「ねてた翔太くんに言われたくないわ」
渡「うっせ。ほら食うぞ」
A「はぁい」
なんかタメ口になってない？
岩「佐久間、いま朝ご飯？もう10時じゃん」
佐「あー、あのね、昨日Aちゃん寝れなくてさ」
向「え？寝れへんかったん？」
佐「よほど辛かったんだろうね。うとうとってしては目が覚めて、涙がでるみたいで、それを繰り返してたら4時くらいかな？やっと寝れたの」
岩「……そっか」
佐「んで、9時に起きて。そしたら元気になってて、朝御飯作ってくれて、今、みたいな」
向「そっかぁ…」
佐「けど、２人が来たとき、凄く嬉しそうだったんだよ。来てくれてよかったよ」
岩「そっか、ならよかった」
向「そんなんなら、遊ぼ！な！ゲームもってきてん！！」
聞いてて俺も泣きそうになってて。もう気ぃ抜いたら涙腺崩壊するで、いま。
やけど俺が泣いたらあかんから。俺には俺の役目があるからな！
向「なぁゲームしようやぁ、はよ朝ご飯食べてー」
A「私はもう終わります。翔太くんが遅いんです」
渡「もう終わるし」
皆で楽しも、な？
.
.
向「犯人は…Aちゃん！あなたですね！？」
A「わーばれたー！！なんで？私これ弱いー」
渡「いや、バレバレだろ」
佐「イラストと同じ顔してる」
岩「さくまよりわかりやすいよね、ほんと」
今は「犯人は踊る」というゲーム中！カードゲームなんやけどな、おもろいんやでー！
向「よっしゃ！もう一戦いこか！」
岩「こーじちょっと待って、」
カード配ろってときに、照にぃに止められた。
その顔は真剣そのもので。なんか動きがでたんやなってのは、俺にもわかった。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
