◯(翔太side) ページ27
佐「にょっ！Aちゃんから！終わったって！」
なんだかんだ６人揃ったSixTONESとわいわい駄弁っていたら、さっくんがLINEに気づく。
さっくんのとこに連絡行ったのか…ま、運転手だもんな。
渡「いこ、待たせたくねぇ」
佐「まだお会計あるって。けど急ご」
阿「落ち着けって。じゃあね、また」
J「Aねぇによろしく！」
松「またご飯行きましょ」
佐「またね！じゃね！」
会計を済ませて、さっくんの車に乗り込む。５分の距離が、遠い。
裏口に一番近い駐車場に停めて、出てくるのを待つ。連絡によればここから出てくるはず…らしい。
佐「…あっ、でてきた！」
阿「佐久間ステイ。ここで待とう」
佐「…はぁい」
姿を見るなり外に飛び出そうとした佐久間を、阿部ちゃんが止める。それを聞いて、俺もドアにかけた手をひっこめた。
ｺﾝｺﾝ
A「くすのきです」
佐「おっちー、Aちゃん、乗って？」
A「へへ、いつもとぎゃくですね」
佐「ね。ほら、寒いから」
A「はぁい」
ぱたぱた、と走ってくる楠の姿を確認して、ドアを開ける。
渡「…おつかれ」
阿「お疲れ様、楠さん、奥へどうぞ」
A「ありがとうございます、しつれいします」
…
おかしい。
どっか、おかしい。
渡「…なんかあった？」
A「へ？なんもないですよ？」
渡「うそつけ、なんかあっただろ」
A「……なんもないですよぉ」
阿「翔太？」
渡「なんかあったなら言えよ、ずっと言ってんだろ、そうやって。隠すな。言えよ」
A「……っぅー……おうちかえってからでも、いいですか」
渡「……ん…」
ほら、なんかあったんだろ。
今すぐ問いただしたい気持ちを抑えて、楠の家までの道を辿った。
.
.
阿「…よし。診断書は樺さんに送ったよ」
A「…ありがとうございます…」
部屋に戻った楠をソファに座らせて。隣にさっくんを座らせたらもう、ハグ。顔をうずめて、でてこない。
優しく頭を撫でるさっくんに対抗して、背中をさすったりするけど。けどでてこない。
とりあえずすぐに診断書だけ送らなきゃ、と阿部ちゃんが言って、お願いしますって出してきたから。阿部ちゃんが画像を樺さんに送ったってわけ。
佐「やっぱ、検査嫌だった？」
首を振る。
渡「じゃあなにがあったんだよ」
少しの沈黙。
の、あと
A「…いやなこと、いわれました…」
.
は？
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
