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収録も無事に終わり、帰り支度を進める。大ちゃんをお待たせするわけにもいかないから…先に大ちゃんを送ってからふっかさんちかな。ちょっと遠回りになるけどいいや。
スケジュール通りに進んでいれば、もうふっかさんは家にいるはず。ここから30分はかかるから、すこし押していても着く頃にはもう帰ってるだろう。
佐「どしたの、難しい顔して」
A「おお、すみません、考え事してました」
佐「んにゃ？ねぇ、今日もふっかんち行くの？」
A「お！？」
佐「昨日グループLINEであいつ自慢してきてさー！袋叩きにあってた笑」
A「おぉ…」
佐「けど流石にあの顔はヤバイって、実際みた俺とかだてさまはわかってるからさ。別に気にしてないけどね」
A「助かります…」
佐「俺んち先に行くと遠回りでしょ？先にふっかんち行こうよ」
A「えっ、いいんですか」
佐「にょ。そうしよ、ねっ」
A「すみません、ありがとうございます」
大ちゃんは本当優しい…有難うございますほんとに。
送迎車に乗り込んで車を発進させると、クーラーバッグが気になる様子。そうです、そこに入ってますよ。
佐「渡すの、これ？」
A「そうです」
佐「すごっ！何入ってんの？」
A「今日は…冷凍した雑穀ごはんと、今日の夕飯用のおかず、明日の朝食用のおかず、あと２食分のサラダですね」
佐「へぇぇええ！！すごっ！」
A「ふっかさんに作るついでに自分のも作ってるので、私の脚のむくみもとれてありがたい限りです笑」
佐「今日Aちゃん、夕方まで足首きれいだもんねー」
A「むくんでない証拠ですね」
…綺麗って言われた。嬉しい。
赤くなってる顔が見つからないように気を付けながら、ふっかさんちに車を急がせた。
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深「ありがとう、Aちゃん……ってなんで佐久間がいんの」
佐「今日一緒に仕事だったから」
停車場まで来てくれたふっかさんにごはんを渡し、昨日のタッパーを受けとる。あ、洗ってくれたんですね、有難うございます。
A「いかがでしたか、昨日のごはんは」
深「んーーー、薄味だった！けど出汁とか胡椒とかが効いてたから食べれたよ」
A「舌が濃い味に慣れちゃってるんですよ。美味しいものを美味しく感じられなくなっちゃいますよ」
深「それはやだ」
佐「それはやだね」
A「今日のも塩分は昨日と同じです。頑張って食べてください」
深「はーーーーい」
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
