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楠「ごめん、タイムアップやわ」
A「えっ、あっ、有難う!」
岩「有難うございました」
目「有難うございました」
渡「……ッス…」
ともくんが慌てて立ち上がる。もう30分たったのか…目の前の領収書たちは、もうあと僅かになっていた。
すご…流石やわ
楠「じゃ、俺は行くから」
A「うん、ありがとう。ともくん、ごはんの約束!連絡ちょーだいよ」
楠「うん、もちろん。またLINEするね。じゃ」
岩「……っ、あの!」
部屋を出ようとするともくんを、ひかるくんが呼び止める。
岩「あの…楠さんがAちゃんを事務所に誘ってくれなかったら…俺ら、Aちゃんに会えなかったんで…それは、ほんと…その…有難うございました、ほんと…」
…やば、グッときた。
目「有難うございました。お陰で、Aちゃんと一緒にいられる」
渡「…そこだけは!……アリガトウゴザイマス…」
岩「声ちっちゃ笑」
楠「ははは、いえいえ、これからもAをよろしくお願いします」
渡「お前にいわれなくてもよろしくしますー」
目「しょっぴー、楠さん歳上だからね」
岩「すみません」
A「ごめんね、ともくん」
楠「大丈夫、じゃ」
ともくんがドアを閉めて、姿が見えなくなると…翔太くんはソファに、めめくんは椅子に、ひかるくんは
A「ひかるくん、重いです」
岩「だってさぁ〜〜〜〜もぅやだぁ〜〜〜〜」
私の頭に、手と顎を置いて休んでる。なんやねん。
目「…Aさんは、楠さんのこと、別に何も思ってないよね?」
A「今はないですよ、何言ってんですか!」
岩「領収書の整理より疲れた…」
渡「マジだわ…」
A「あ、あと少しだし、帰ってもらって大丈夫ですよ?」
渡「は?」
岩「何いってんの、最後までやるよ。やろ」
目「あと少しだしね」
それから。
皆でとりかかればあっという間に終わった領収書整理。助かりましたーーー!!!
.
.
A「有難うございました、ほんと」
目「あ、聞きたいことあるんだけど」
ひかるくんが翔太くんと帰って。めめくんと2人きり。っていっても、もう帰り支度も済ませて駐車場に向かってるんだけど。
A「聞きたいこと?なんです?」
目「今は好きじゃないって事は…昔好きだったんですか、楠さんのこと」
A「うーん…
…うん
初恋、だった」
目「……そっか」
A「…内緒ね?」
目「むしろ、言えないわ」
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作者名:まめ | 作成日時:2023年2月2日 6時