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○. ページ11

楠「ごめん、タイムアップやわ」

A「えっ、あっ、有難う!」

岩「有難うございました」

目「有難うございました」

渡「……ッス…」




ともくんが慌てて立ち上がる。もう30分たったのか…目の前の領収書たちは、もうあと僅かになっていた。
すご…流石やわ




楠「じゃ、俺は行くから」

A「うん、ありがとう。ともくん、ごはんの約束!連絡ちょーだいよ」

楠「うん、もちろん。またLINEするね。じゃ」

岩「……っ、あの!」




部屋を出ようとするともくんを、ひかるくんが呼び止める。




岩「あの…楠さんがAちゃんを事務所に誘ってくれなかったら…俺ら、Aちゃんに会えなかったんで…それは、ほんと…その…有難うございました、ほんと…」




…やば、グッときた。




目「有難うございました。お陰で、Aちゃんと一緒にいられる」

渡「…そこだけは!……アリガトウゴザイマス…」

岩「声ちっちゃ笑」

楠「ははは、いえいえ、これからもAをよろしくお願いします」

渡「お前にいわれなくてもよろしくしますー」

目「しょっぴー、楠さん歳上だからね」

岩「すみません」

A「ごめんね、ともくん」

楠「大丈夫、じゃ」




ともくんがドアを閉めて、姿が見えなくなると…翔太くんはソファに、めめくんは椅子に、ひかるくんは




A「ひかるくん、重いです」

岩「だってさぁ〜〜〜〜もぅやだぁ〜〜〜〜」




私の頭に、手と顎を置いて休んでる。なんやねん。




目「…Aさんは、楠さんのこと、別に何も思ってないよね?」

A「今はないですよ、何言ってんですか!」

岩「領収書の整理より疲れた…」

渡「マジだわ…」

A「あ、あと少しだし、帰ってもらって大丈夫ですよ?」

渡「は?」

岩「何いってんの、最後までやるよ。やろ」

目「あと少しだしね」




それから。
皆でとりかかればあっという間に終わった領収書整理。助かりましたーーー!!!




.





.





A「有難うございました、ほんと」

目「あ、聞きたいことあるんだけど」




ひかるくんが翔太くんと帰って。めめくんと2人きり。っていっても、もう帰り支度も済ませて駐車場に向かってるんだけど。




A「聞きたいこと?なんです?」

目「今は好きじゃないって事は…昔好きだったんですか、楠さんのこと」

A「うーん…

…うん

初恋、だった」

目「……そっか」

A「…内緒ね?」

目「むしろ、言えないわ」

●料理って案外難しいもので→←○.



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作者名:まめ | 作成日時:2023年2月2日 6時

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