幼馴染からその先へ【双星の陰陽師】

第五話 ページ8

鈴蘭side

最近、Aの様子が変だ。
『悪夢』をみる回数が増えている。
月に一度の頻度で『悪夢』をみていたのに、ここ最近は一週間に二、三回みているようだ。
昔、あまりにもAが泣き止まなかった事があった。鈴蘭が話を聞いてみると、『悪夢』、幼かった頃の夢を見るらしいのだ。
辛い。
助けて。
何度も何度も、Aは繰り返して、どうして？と鈴蘭に問う。
大丈夫だとあやし続けてきたが、さすがに、これ以上苦しんでいるのを見たくはない。

――御二人に、話を聞こう

Aがご飯を食べている内に、近くにいたメイドにこっそり伝える。
「少し、私用ができてしまったので、後のことは頼んでもいいですか」
すると、メイドが笑顔で「はい」と返事をしたのを確認して、気づかれないように抜け出し、自室に向かう。
髪を下ろし、着替えて、外に出る。
さて、何処に向かおうか。
憲剛様？
･･･彼は多額の請求と引き換えに教えるかもしれない。生憎、鈴蘭には手持ちのお金は多くないのだ。それに、損害は少ないほうがいい。
勘久郎様？
･･･勘久郎様なら、少なくとも憲剛様よりもはるかに信頼できる。それに、お優しい方だ。幼馴染であるA様のことを思って、案外さらっと教えてくれるかもしれない。
「決めた。勘久郎様のいる水度坂医院に行こう」
目的地を決めて、そこへ足を運ぶ。

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日本語って難しいですね…
おかしいところがあったら教えてくださいｍ(−＿−)ｍ

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