第十二話 ページ22
やっと、やっと話始められるぜー☆★☆
じらしてすんません。この可愛さに免じて許してください！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
憲剛side
久しぶりに彼女の声を聞けて、憲剛の心は癒された。その反面、自分は彼女の声を聞いてよかったのか、もう、関わらないほうが良かったのではないか。そんな考えもちらついた。
(でも‥‥‥俺は)
決めたんだ。自分の意思で。
そのくせに、後悔するなんて場違いにもほどがある。
自分で決めたことだ。もう、戻れはしない。それぐらいの約束は守らなければ、人間として失格だ。
「――俺とAが十二歳。勘久郎が十三歳の時だ」
運命の歯車は止まらない。
そして、止めることもできない。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
憲剛side
「だるいスねぇ」
「もう！そんなこと言わないの！勘久郎、美玖様と絶対逸れちゃダメだからね？」
「僕はAの子どもスか‥‥‥」
気怠そうに話す勘久郎の額に手刀をビシッと決めるA。
幼馴染たちのまるで、親子のような会話に思わず笑みがこぼれる。
「ったく、こいつらの子守りとかマジだるい。マジ面倒臭い」
小学生くらいの身長の、ゴスロリっぽい狩衣を身にまとった美玖。彼女はこれで四十ｎ←美玖「言ったら後でぶっ殺す」
･･････美玖はAの師匠で、十二天将・大陰の実力者である。
「美玖様！道中気を付けてくださいね？何かあったら勘久郎と憲剛が盾になってくれますから！」
「何言ってんだよ⁉」
「憲剛、後は頼んだス」
「俺だけが盾になるのかよ！」
「いつものことながら、美玖さんと僕らの扱いの差がひどいス」
「話を逸らすんじゃねぇ！」
相変わらずボケ満載の会話に、緊張が解れていく。
「それにしても、私は付いて行っちゃだめなんですか？」
上目遣いで、美玖のことを見る。
その様子に眉をひそめながら答えた。
「駄目だ。手前は手前のやるべきことがあんだろ？だから駄目だ」
いつもなら、四人でケガレ祓いに行くのに、なぜかAだけ待機なのだ。別に、調子が悪いわけでもないし、怪我を負っているわけでもない。美玖に理由を聞いても、「手前には関係ない」と言われるだけで、教えてくれない。勘久郎も知らないらしい。駄目もとでAに訊いてみると、しばらく腕を組んだ後、「さあ？」と間抜けな返事が返ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どこんじょう(処罰対象) - 弓乃さん» こちらこそよろしくお願いします！ (2019年3月22日 21時) (
レス) id: 45a23aa5e3 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» 遅れてごめん！明けましておめでとう！ID違うけど私だよ！今年もよろしくお願いします！！！ (2019年2月3日 16時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 新年明けましておめでとうございます！今年も期待して続きを待っています！ (2019年1月1日 22時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 弓乃さん» いえいえ！ってか、じぶんのほうが頑張らなきゃいけないっていう...展開は重要ですのでじっくり考えてください！私はいつでも暇なのでいつまでも待てます！過去編は長くてもいいんじゃないかな？過去編って重要だし。頑張ってください！ (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» どこんじょうちゃん！お久だね。今ちょっと展開を考えてて‥‥‥全然更新できてなかったんだけど、どこんじょうちゃんがそう言ってくれるなら頑張ろうかな。有難う。感心であってるよ。過去編長くてすまんね。才能、かぁ。私なんかは全然だよ、でもありがとうね。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弓乃 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mamamitu/
作成日時：2018年3月3日 20時
