「「番外編だよ!/ッスよ!/だぞ」」王様ゲーム編2 ページ11
「だって、漫画でやってて、それに、前に勘久郎と話してて面白そうだと思ったから!」
元気に答えるA。
「あ、まぁ、面白いと思うが…このメンバーでやるのは間違いじゃねぇか…」
「まさか、何気ない一言が後々面倒なことになるんスねぇ…」
そう、小声で勘久郎と憲剛は話す。
もう、どうしようもないと諦めたのか、美玖は「わしは棒を持ってくる」と部屋を出て行った。
※※※※※※
用意も終わり、それぞれ席に着く。
勘久郎と憲剛のあいだにAが座ることになった。勘久郎が、Aの隣がいいと言ったからである。
「じゃあ行くよ?」
「「王様だーれだ!」」
みんな、お決まりのセリフを言って、一斉に棒を引いた。
「あ、僕っスか」
自分じゃなかったショックで、Aが、嘘だー!と言うと、ほらと勘久郎が自分の棒を見せる。勘久郎が引いた棒には、確かに「王」の文字が書かれていた。
「…どうぞー。オウサマ」
片言で王様と言って、命令を決めるように促した。
「…どうやら調教しないといけないみたいっスねぇ」
びっくぅぅぅぅ
(駄目だ!下手したら絶対殺られる!)
勘久郎の爽やかイケメンスマイル(目が笑ってない)が、Aに恐怖をもたらせた。思いっきり震えまくっている。
((うわー、気まず…))
先程から出番がない美玖と憲剛は、空気に徹していた。
爽やかイケメンスマイル(目が笑ってない)を向けられて、ガタガタ震えまくっている少女を見て、誰がニコニコしてられるだろうか。そんな人がいたらいたで、頭がおかしいと思う。
「そうっスねぇ。どうしまスかねぇ」
((もう二人だけでやって))
完全に忘れられたことを悟った二人は、この時間が早く終われと、祈った。
「じゃあ、二番の人。勘ちゃん特製!吐きどめ薬を飲むっス」
「俺かよ!」
先程までのは何だったのか。どうやら、Aの番号を知らずに、二番と言ったらしい。
「俺は部外者だろ⁉おかしいだろ⁉ていうか、何で吐き止め薬なんだよ!」
「美玖さん、A。憲剛を捕まえて下さいっス」
「は?ちょっ、A痛い痛い!腕痛い!」
「行け!勘久郎!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
紫色の液体を口の中にぶっこんだ。
すると、憲剛の頭に触覚が生えた。何だよ…と、憲剛はしばらく鏡を見て落ち込んでいた。
※※※※※※
「二回目、行くっスよー!」
「「王様だーれだ!」」
「あ、わしか」
「え、美玖様」
二回目の王様は美玖。
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どこんじょう(処罰対象) - 弓乃さん» こちらこそよろしくお願いします! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 45a23aa5e3 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» 遅れてごめん!明けましておめでとう!ID違うけど私だよ!今年もよろしくお願いします!!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 新年明けましておめでとうございます!今年も期待して続きを待っています! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 弓乃さん» いえいえ!ってか、じぶんのほうが頑張らなきゃいけないっていう...展開は重要ですのでじっくり考えてください!私はいつでも暇なのでいつまでも待てます!過去編は長くてもいいんじゃないかな?過去編って重要だし。頑張ってください! (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» どこんじょうちゃん!お久だね。今ちょっと展開を考えてて‥‥‥全然更新できてなかったんだけど、どこんじょうちゃんがそう言ってくれるなら頑張ろうかな。有難う。感心であってるよ。過去編長くてすまんね。才能、かぁ。私なんかは全然だよ、でもありがとうね。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓乃 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mamamitu/
作成日時:2018年3月3日 20時