降谷先輩。 season2 【降谷零】 (ページ14)

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その14 ページ14

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翌日、先日の件の書類をまとめるために僕はしぶしぶ本庁を訪れていた。

しかし僕の目的はそれだけではなかった。とある人物に用があったのだ。

感覚が短い革靴の足音だけが廊下に響く。

この場所にその目的の人物がいるかはわからなかったがとにかくその人物を探していた。

本庁内を一通り探し回って小休止。結局その人物は見つからず、缶コーヒーを片手に休憩室で肩を落とす。

仕方ないといえば仕方ない、あの人だって僕と同じ潜入捜査官、本庁に来ることは滅多に無い。

飲み干した缶コーヒーをゴミ箱に放り込むが、縁に当たって跳ね返り、床に乾いた音を立てて落ちた。それを拾うために重い腰を上げると、その缶は先に拾われる。

｢…寺崎さん…ありがとうございます｣

僕が必死になって探していた人物は、目の前で快活な笑みを浮かべていた。

｢よう、久しぶりだな、降谷。俺に用事があるんだって？｣

｢はい、少し聞きたいことがありまして…｣

｢いらっしゃいませ！｣

ビンゴだ。昨日の事件で降谷先輩は警察としての仕事に追われているだろうと思ってきてみれば、案の定ポアロにその姿はなかった。

内心ガッツポーズをしながらカウンター席に腰掛ける。

｢すみません、アイスティーと…あ、この特製ケーキ1つ｣

｢かしこまりました！｣

先述した通り、安室さんは居らず店員さんは梓さん一人だけ。1人で店を回している梓さん、すごく頑張っていて可愛い…。なんて思いながらカウンター越しにじーっと見つめていると目が合って微笑まれた。無理、可愛い。

梓さんが可愛いといえば、降谷先輩はこんなに可愛い梓さんと一緒に働いていて梓さんに恋愛感情を抱いたりしないのかな。私だったら確実に好きになる。見た目もいいし人柄もよさげだし、これ以上の優良物件ないのでは？もしもこれでそういう気を持っていないとしたらやっぱり男色の気があるとしか…あ、でも私の事好きだったとか事後報告のような告白をしてきたような…。

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お久しぶりです…珠々菜です。

何分受験生なもので私生活が忙しくて更新できませんでした。

これからゆっくりですが更新再開していこうかなと思います。

お待たせしてしまって申し訳ありません…。