58 Bittersweet Love ページ8
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近づいた千冬さんの顔
唇に感じた甘い熱は溶けそうな程に熱い
砂糖を焦がしたようにほろ苦い
そんな甘さの過剰摂取で頭は回らない
驚いてビンタした手のひらが
ジンジンと痛みを持ってるのだけは理解できた
気づけば事務所。
まんじろーとたい焼き食べてた
「A、美味くないか?」
「へ?ううん、美味しい」
「首領、定期検診来たぞー。娘っ子いる?」
「ん。いるよ」
日向先生と一緒に来た先生
いつも通り診察始まっても、私の頭はぽわぽわしてた
「ねぇ先生、」
「んー?」
「あ、何、その顔恋の病だろ。
蘭達に言わないから先生達に内緒で教えて?」
次々と聞いてくる先生にすらすらと答えてしまった
「一般人か、こりゃまた生きてる世界がなぁ」
「難しい恋しちゃってんなぁ」
2人してゲラゲラ笑いながらカルテ書いたり
仕事しながら教えてくれた
「ただ、そいつとこの先一緒にいたいなら
Aはここから出てくか、もしくはそいつをこっちの世界に引きずり込むしかないんだ。
Aが選んだ生き方はそういうことだから
恋するのは自由でもそいつの事も考えてそこ先のことは
慎重に考えていけよ」
日向先生の言葉に、私は頷くしかできなかった
ここ最近ずっとふわふわしてた頭を冷やしたくて
はるちゃんの、裏切り者制裁の時間について行くことにした
「久しぶりなんじゃねぇの?Aが現場来んの。
よくマイキーが許したな」
「お願いしてきた」
こんな会話も、
今から制裁の前で、
目の前には冷たい床に縄で縛られて
黒く闇深いこの世界を覗いて顔を青ざめている男が2人
はるちゃんは私と話しながらフラフラと銃口を
床で身動きの出来ない男に向けてる
「まぁマイキー、Aには甘いからな」
「はるちゃんのボスだもんね」
はるちゃんは鼻で笑ってデコピンしてきた
「ほら、お前この距離じゃ血浴びるから」
はるちゃんがクスリキメて
ケラケラ笑いながら引き金を2回引いて
カランカランと薬莢が転がってきた
久しぶりの火薬の匂いに鉄臭い匂い
目の前で赤が広がるこの世界に私は腰を下ろしたんだ
簡単に考えていい恋じゃないんだ。
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時