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パシャ



パシャ


どこからか聞こえたシャッター音
周りを見てもスマホを掲げてる人もいなければ
カメラを持ってる人もいない
「どうした」

「…ううん。なんでもない」

新宿にある裏カジノに取引先が通ってると聞いて
ココさんと入店することに

入店するだけでさえ摘発されるってのにこれで情報がまた流れたらどうしてくれるんだって
ココさんがキレていた


1つ梵天の情報が流れてるって話が浮上した際に
怪しいとココさんが睨んでた人物が、
その取引先の人物


暗い通路を進んで扉に当たる
黒服の人はココさんの顔見たらお辞儀して
重そうな扉をゆっくりと開けた


扉の向こうに1歩足を踏み入れると
酒の匂い タバコの匂い 金の匂い
下品で意地汚い匂いがする

梵天のみんなとは違って
鼻をつまみたくなるような、そんな汚い場所


「あー、いたいた」
目的の人物はバカラでもしてるみたいで
ディーラーの人に汚い笑いをしながら
葉巻の煙を吹き掛けていた

ココさんはさっきまでの怖い顔を隠して
にっこりと作り笑顔でそいつの顔を覗き込んだ
「どうもこんばんは」

やましい事があったのか
ココさんの顔見た瞬間顔を青ざめてカードを放り投げ
逃げようとしたとこを一緒に来てたココさんのガタイのいい部下さんが取り押さえて外に置いていた部下さんの車に引きずり込んで事務所へと向かう

「なんで私連れてったの?」

「…校外学習。
今のうちに闇カジノがどういうとこか知ってた方が
近づこうとしないだろ」

「そりゃまぁそうだけど」

後ろに続いて走ってる部下さんの車
拘束されてんのかなって見える訳でもないけど
シートに膝立ちして後ろの車を見ると
運転してる部下さんが気づいて手を振ってくれた

なんだか小さい子供になった気分
ちょっとワクワクして手を振り返したら
ココさんが名前呼んできた
「A」
緊張感無いとかって怒られるのかと思ったら
「ほら、危ないからちゃんと座ってろ」
そう言って少し眉を下げて微笑んでた
もはやパパじゃん。
そんな事口にしたらさすがに怒られるかもと思って
言わなかったけど、ココさんの言葉に素直に
はーいと答えて座り直した。

ペロっと舌舐りしたココさんは一気に仕事モードになった

「さーて、情報流した事吐かせて
たっぷり違約金搾り取るか」
こりゃ違約金だけじゃなくて
はるちゃんのおもちゃにされてご臨終かな



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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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