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事務所戻り、まんじろーがいるだろう部屋に向かう
千冬さんに気持ち伝えてきたって、報告も兼ねて


「Aなんで戻ってきたんだ」


部屋には予想通りまんじろーとお兄ちゃん2人に、
はるちゃんがいた。

驚いた顔して私を見てきたのは
まんじろーとはるちゃん、それにりんちゃん



「なんでって、私が生きる世界はここだから。
私、あの時まんじろーに出てくなんて一言も言ってないよ」


「千冬は?」


「…千冬さんには気持ち伝えてきたよ。
それに、ママからの手紙読んで
ちゃんとどうするか選んだんだよ。

恋に生きるより、
私はみんながいるこの世界を選んだってだけ。


それだけだよ」


そう答えるも、ぽたぽたと頬を伝って落ちる雫


「笑えてたかな、」

「A」

「笑えてたよね、」




「きっと笑えてたよ。
千冬もAから返事もらって
スッキリしたと思うぞ。」

銀座のクラブのママが言っていた
女は演技出来てなんぼだ。って

少しは、演技できたかな

そっと優しく抱きしめてくれるまんじろーの肩に
私の涙か染みていく
「好きだった、好きになっちゃったの。
でも、選べなかった。
大切な家族は代わりなんて無いもん



私が思う幸せな生き方をしろって、
ママが言ってた。

だからわかったの

私にとっての幸せは皆だったから


こんな中途半端でごめん」



「半端なんかじゃねぇよ。
ちゃんと真剣に考えたんだから、
な。」



お兄ちゃんもはるちゃんも、
私がここから消えないってわかった途端に
何を思ったのか3人とも潰してくる勢いで抱きしめてきた

「本当に、本当に良いの?」

「なにが、」

「好きになった奴と生きたいなら、」

「いいの。
だって、お兄ちゃん達と離れちゃう方が辛いから」

恋して、気づいたことも多かった。
いつもとは違う夏を体験出来たから
もうこれで良い。
それに、愛してくれる家族がいる


「てか、なんで兄ちゃん驚いてねぇんだよ、」

「だって昨日、Aから全部聞いたから。
Aが好きになった奴が、
松野千冬だって事も、ママからの手紙読んで
何があっても俺らを選ぶって。」

「はぁ!?いつ!」

「竜胆が昼寝してる時。
なぁA♡」

「うん、2人が昼寝した時に手紙読んだら泣いちゃって、
蘭ちゃんが起きて、その時に話したの」

「また兄ちゃん、そういうこと言ってくんねぇんだから」
プンスカりんちゃんと蘭ちゃんの鬼ごっこを見ながら改めて思った。
後悔しない選択をしたな。って



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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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