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「マイキー、このまま事務所帰りますか?」
「ん…Aはどうする?
新作の和菓子でも買いに行くか?」
まんじろーと商談の帰り
りんちゃんが迎えに来てくれた
先日まんじろーに問われた私の将来
私のいたい場所
恋に生きるか
修羅の道を往くか
決めたの
「私、行きたい場所があるの」
「…、千冬との恋愛を俺は壊す気は無い
だから覚悟は決めたんだろうな」
「うん」
「千冬と生きるなら
俺らとはもう一緒にいることは出来ない
後からこっちの世界に戻ってくるな」
「わかってる」
「A、幸せに生きろ
竜胆、車を停めろ」
静かに私とまんじろーの会話を聞いていたりんちゃんは
まんじろーの声にブレーキをかけた
「ありがとう、まんじろー」
・
マイキーにハグして車を降りて
俺らに見向きもしないで走って小さく消えるAの背中
俺には止める事が出来なかった
Aが幸せを見つけたのなら
兄貴として最後にできることは、
暖かく見送る事だったんだろう
「竜胆、泣いていい。
妹が恋を知ったんだ。お祝いしてやんねぇと」
俺は唇を噛み締めて涙をこらえるも
視界は滲んで見えないし項垂れて小さく声を漏らして泣くしかできなかった
「マイキー、これ。
Aママが生前に書き残したA宛の手紙」
昨晩、Aから渡されたAママからの手紙
この手紙がAの選択を押させた
娘を思う母親も、妹を思う俺らの気持ちも何も変わらない
ただ、大切な家族を想う気持ちだということに
「マイキーと同じこと言ってる」
「そうだな」
マイキーは手紙を見て
隈のついた目を柔らかくさせて笑った
Aが、松野と生きるとなれば、
Aの荷物とかどうするべきだ?
というより、兄ちゃんになんて言えばいいんだ
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時