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「千冬なんだろ?」
お兄ちゃん2人とはるちゃんが商談に行ってる間
はるちゃんが買ってきてくれたわらび餅をまんじろーと食べていたら唐突にまんじろーの口から千冬さんの名前が出て驚いて竹串から餅が黒蜜の中に落ちた
「A、千冬に返事はしたのか。」
「な、何いきなり、」
「わかんないとでも思ったか」
「…まんじろーはなんでそんなにわかるの?」
「それは、…俺だから。」
梵天のボスとなれば
小娘の情報を集めるなんて容易いことなんだろう、
まんじろーはいつも私の考えを見透かす
一回り以上も離れてるまんじろーに敵うわけがない。
お兄ちゃん達と言い、梵天の幹部のみんなは
私より私の事に詳しい。
勝てるわけが無い
「まだ返事してないなら、
ちゃんとこの先の生き方どうするか決めてからにしろよ」
まんじろーのその言葉は私をモヤつきの中に突き落とした
この事で出す答えひとつで私の人生は変わる
「A、先のことも考えて答えを出せよ
お前が幸せなら、それを俺は潰したくないから、
Aには笑って生きてほしいから、
自分が幸せに生きていけると思う方を選べよ」
「…うん、」
まんじろーは、エマちゃんと私を重ねてるのか
お兄ちゃんみたいな目で、
悲しげに笑って私の頭を撫でてきた
「難しく考えすぎても答えは見つかりっこないんだ
Aの答えが正解なんだから」
「うん」
わらび餅はすっかりと黒蜜に染まり
甘ったるくなってしまった
私の心の中とは真逆だ
「明日は盆入りか、
アイツら2人も墓参り行くんだろ。
明日は休みにさせてるから」
「うん」
私とまんじろーしかいないこの部屋の窓際
ちりんと涼し気な音を立てて風鈴が揺れる
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時