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「、A大丈夫、兄ちゃん今すぐ血止めて
ギューしてやっから、」
私の頭を弱々しく撫でる蘭ちゃんの手に苦しくなる
「いつもみたいにわしゃわしゃ撫でてよ、
蘭ちゃん、ねぇ、りんちゃんも、起きて
起きてよ、」
ずるっと私の頭から
冷たいコンクリートにずり落ちる蘭ちゃんの腕
「やだよ、ねぇ、2人とも起きてよ、
やだ、やだぁ、」
止血のためのタオルも真っ赤に染め上がる
私が抑える2人の血はとてもあたたかく私の手を包む
ボロボロ落ちる私の涙は2人の血と混じり合う
「A!」
「おい、なんだよこれ!」
日向先生達と一緒にはるちゃんも来てくれたのか
声が聞こえる
そこからプツンと意識が飛んだ
・
日向先生が事務所にきて
Aの常備薬置いて帰ろうとした時に、
誰かからか電話がかかってきて何度か頷いたら
顔青ざめて俺に詰め寄ってきた
「今すぐAの兄貴2人が行った取引現場連れてけ」
「は?」
ひとまず、
道交法もシカトして飛ばせとか言ってくる日向先生に
黙って座ってろって言って車を飛ばして着けば
血だるまの蘭と竜胆
そして2人のそばで血まみれになって
瞳孔開いて焦点合わねぇAに
蘭の部下が青ざめた顔で
早くと日向先生の白衣を引っ張る
そして離れたとこに男が1人
取引相手の人間が死んで倒れてる
先生は急いで手術の準備、と梵天の専属闇医者先生に電話かけてソラと2人を車に積んで一足先にソラが病院に先生と2人を乗せてった
残ったAに声をかけても返事もせずに俯いたまま
2人が残した血だまりの中に座り込んでいる
「A、病院行くぞ」
Aの腕を掴んでも力なく、だらりと
「Aチャン?はるちゃんと病院行こう?
お前の兄貴達がいるぞ?」
顔を覗き込んで目を合わせようとしても
まだ焦点戻ってない
意識が飛んでたのか名前を呼び続けると
ボロボロ涙を零しながら焦点を戻した
「はるちゃ、
どうしよう、お兄ちゃん、」
わんわん泣いてるAを抱き上げて
そのまま病院に連れていく
手術室の前のベンチに座って待ってると
泣き疲れたAは
ぼーっと一点を見つめて俺の肩にもたれた
「まだ手術終わんねぇだろうし寝てていいぞ?」
「んん。起きてる、
ねぇ、はるちゃん」
「ん」
「大丈夫だよね」
その言葉は、俺にはすぐに答えられない
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時