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幹部の皆、出払っていて暇だし
留守番しててもつまんない
「おーあれ?お前らまだいたの?時間じゃね?
A俺と留守番してるか?」
「Aは俺らと一緒に来んのー。」
明司さんが帰ってきたし、留守番しようかなって思ったその時だった。
『やだ、蘭ちゃん、りんちゃん!!』
先日夢で見たあの惨劇の光景
夢でも見たくなかった血まみれの正体
脳裏にこびりついて消えない悪夢
正夢になんかさせねぇからって、言ってくれた蘭ちゃんの言葉は信じてる。それでも、何か
体が感じ取ってるのか
クーラーでの寒気ではない謎の寒気に体温が引いていく
りんちゃんの上着羽織っても
寒気で鳥肌が止まらない
「寒い?蘭ちゃんのスーツの上着羽織ってなぁ?」
蘭ちゃんも貸してくれて、普通なら温まるはずなのに
少しも上がらない
内側から冷えていくようで
「ついてく。車の中で待ってるよ」
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「A車で待機してっから、
お前頼むからな」
今ではもう馴染みのある蘭ちゃんの部下 ソラさん
「じゃあ兄ちゃん達行ってくるから、
コイツと待ってろよ〜」
「うん、行ってらっしゃい」
2人に上着を返して行ってらっしゃいのハグをして見送る
並んで歩いてく2人の背中に
ただ何も無く帰ってきて
そう願うことしか出来なかった
「お菓子でも買ってきますか?
Aちゃんチョコ好きだったでしょ」
「ソラさん、そういえば初めて会った時、
蘭ちゃんにお菓子買ってくるよう言われてましたね」
「あー、懐かしですね。
あの時は、
蘭さん、女子高生に何してんだろって思いましたよ。
Aちゃん見つけて隣で仲良くタバコ吸い出すし、
菓子パし始めるし、
映画でも観ますか?何個かAちゃんの好きな映画ありますけど」
ソラさんが運転席のボックスから何枚か
DVDを取り出したけどそんな気分にならない。
タブレットで海外ドラマも見れるよって言ってくれたけど
モヤ付きがまた生まれた
「いや、…ソラさん、トランプしよ」
2人じゃすぐ終わるババ抜きしたり、神経衰弱したりして
時間を潰していた
ストローさして飲んでたオレンジジュースはもう無くなりかけ、紙パックを少し揺らすと
まだ、ちゃぷんと音がなった
「ジュースもう1本ありますよ?」
「んー、まだ良いや。ソラさんスペードの5早く出してよ」
「それじゃつまらないじゃないですか」
そんな会話をしながら、
トランプで暇潰ししていた時だった
パンッ
乾いた重めの銃声
「え?」
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時