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「蘭ちゃんも知ってる人?」
小さく縮こまってるAに聞くと
こくんと頷いた
「そっか〜」
動揺隠すように紅茶を飲んで落ち着かせる
どうやってそいつ殺そうか…
「秘密だからね?」
うーってぺしょって泣きそうな顔してる今のAは
小動物そのもので
本当、俺の妹こういう時は頭よわよわでかわいい
「うんうん。兄ちゃんとの秘密なぁ♡」
さすがに名前は教えてくれなかったけど

毎年7月の終わり頃に開催される祭りも明日
そこそこデカい規模だしその男がAを誘う事も考えられる。
「明日の祭り、今年も俺らと行ってくれる?」

「?うん。…
え、お兄ちゃん達と行くつもりだったんだけど」
最初からその考えしか無かったみたいでほっとした
「兄ちゃん大好きだもんなぁ♡」
Aのその答えに、その男に勝った。
なんてガキみたいな事思ってしまった

ひとまず俺の知ってる奴とわかれば
候補は絞られてくる
どうしようかニヤつきが止まらない
久しぶりに警棒とか鉄パイプで殴んのもアリだなぁ


「蘭ちゃん?なんか楽しそう」

「んー?明日の祭り楽しみだからなぁ」










「竜胆、A大丈夫か?」
三途が少し心配そうに
商談で使う資料を作ってる俺に聞いてきた
Aがあの事件で泣いた次の日、それも今日は兄ちゃんが怖い夢みたAを外に連れ出して事務所に顔見せに来てないからコイツも心配になったんだろう
「ヤバい夢見たらしくて朝顔色悪かったけど
兄ちゃんが遊びに外連れ出してるから元気になって帰ってくると思う」
「…そうか、」

こうもAを心配する三途にふと馬鹿な事考えてしまった
どこかの知らねぇ男にAが恋するぐらいなら
馬鹿でヤク中だけど、ここでNo.2の三途がAを
なんて。でもそれを考えたら腹が立ってきて三途の耳についてるピアスをひきちぎる勢いで引っ張る
「痛ってぇ!やめろ!」

「うるせぇ。Aの首噛みやがって
あの後家で静かに兄貴暴れて大変だったんだからな」

そうだ。コイツAの首噛んだんだ
虫除けとか言ってたけど少なからずAに痛い思いさせたコイツにふつふつと苛立ちが増す

「良い虫除けになっただろ」

「内出血してたんだが」

「それぐらいしねぇと害虫も諦めねぇだろ」

「だからって、まだ痣治ってねぇんだぞ

お前のその綺麗な面ぶん殴ったら
気が済みそうな気がする」

「やめろ」






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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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