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公園のベンチに横並びに座り、
竜胆が作ってくれたサンドイッチを口に入れる
「プチピクニックだなぁ」

Aが好きって言ったミートボールも
可愛らしいくまのピックが刺さって入ってる
この3年で竜胆の料理の腕は上がったし、
Aが学校行くって日の朝、弁当楽しそうに作ってた竜胆の後ろ姿は娘を持つ母親のようにも見えた
前に言ったらせめて父親って言えって言われたけど。
「ほら、Aも食って、帰ったら
竜胆に美味かったって言ってやれ」

Aの口元にミートボール運ぶと素直に食べて
「美味しい」
ヘラッと笑って言うAにつられて俺も頬が緩んだ
「蘭ちゃん、今日お外連れてきてくれてありがとう」

「Aの事ならなんだってできちゃうんだからな〜?」
Aの前じゃ何でもできる兄ちゃんでいたい
兄として願うことは下の子がいる世の兄達の願いと一緒だ


前にAを保護した交番の近くのホテルのラウンジ、
アフタヌーンティーの評判が良いらしくて部下が話してたのを思い出した。
調べるとAも好きそうなケーキもおいてある
Aに検索したスマホの画面を見せると
目をキラキラとさせて行きたそうな顔した

プチピクニックで弁当食べた後に
ぷらぷらと散歩してるとジョギングしてる人や、
俺らみたいにピクニックしてる人がいた
平日でもやはり人が少なからずいる人気のあるスポットなんだと感じる
近くの会社員だろうか、
首からネームプレートを下げてランチしてる人もいる

今のAぐらいの時の俺らの話や、
取引先と冷戦になりかけた商談とか
色々笑い話しなが歩いてレインボーブリッジを渡り
そのまま港区へと進む
時間も丁度よく、目的のラウンジに行く

通された席は景色の良い窓側
テーブルにはマカロンやタルトのプティフールセットに
香りのいい紅茶。
周りの席にも優雅に時間を過ごしてる人達
高級ホテルのラウンジって事もあり
上品で落ち着いた空間

Aから好きな奴の話聞き出せるかと軽く聞いてみると
ぼふっと小さい拳で猫パンチされた
「竜胆に内緒にしてやっから兄ちゃんに話してみ?」
顔真っ赤にしてプルプル震えて
黙れと言わんばかりに持ってたマカロン俺の口に押し付けてきた
こんな顔させる相手の男ぶっ殺してぇけど
恋してる事俺にバレて恥ずかしそうにする妹が可愛くて、からかいたい気持ちもある
「やだ、蘭ちゃんにも言わないっ」

「ソイツに危害加えないから兄ちゃんと恋バナしよー?」





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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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