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「え、うそ、嘘だよね」

はるちゃんの部下さんの1人が裏切り者と名が挙がった


それは密告で。




私がはるちゃんといるとよくお菓子買ってきてくれたりしてた前からいる優しい部下さんだったのに、そのショックが大きすぎて何も考えたくなくなった


資料と情報が揃えられ幹部のもとに提出されたって


信じたくなくて、
事実を調べてるにも時間が掛かってしまい
真実にたどり着く前に、
部下さんを裏切り者として
処分しなくてはいけない時間になってしまった



「A、泣くな」

「だって、、」
背中摩ってくれてるりんちゃんの隣で目の前の現状に
涙を流すしかできない

『最後まで、三途さんの下で働けて良かった』


最期にそう残して逝った
そんな人が裏切りだなんて、思いたくない
誰かに貶められた。そう考えてもおかしくない


はるちゃんが1番辛いはずなのに、
私が泣いてちゃ、はるちゃんが泣けない

私にできることは、事実を突き止めること




蘭ちゃんの部下さん達も証拠集め手伝ってくれて
揃った資料と幹部に提出された資料を照らし合わせると

1箇所矛盾する場所があった

この事件の本当の裏切り者は密告者だった
はるちゃんの1番の部下になりたくてこんな知能犯みたいな事をして嘘をでっち上げ濡れ衣を着させた


「まんじろ、」

「どうした」

「あのね、」


全てその事を報告して真実が書き留められた書類を渡すとじっくりと読んで

「ありがとうな、春千夜の為に頑張ってくれて」




ごめんなさい、助けることができなくて


今朝、部下さんを処分した冷凍庫は、
朝の惨劇なんて無かったように綺麗になっていた


ぽたりと床に零れた涙は小さく氷となった









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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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