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蘭ちゃんが買ってくれた可愛いバッグに、
ずっと持ってた修二お兄ちゃんが残していった御守りのピアスをつけた。
今ではいい思い出
3年前、あんなお別れで泣き叫んだけど
修二お兄ちゃんが今どこかで、
ちゃんと生きているなら。
蘭ちゃんもりんちゃんも、はるちゃんも、
まんじろーだって、千冬さんだってそう。
私の周りはなんでこうも
修二お兄ちゃんと関わってた人達なの?
もしかして修二お兄ちゃんが、
私と、みんなを繋げたのかななんてありもしないことを考えてしまった
「Aお線香持ったか?」
「持ったよ」
今日はパパの命日
パパの優しい性格が表れてるって言ってもいい程に
毎年この日は晴れている
夏らしい眩しい青い空が、
私とお兄ちゃん2人を照らす
「Aパパぁ、昨日A魚食わなかったくせにアイスは食ったんだよ?ちょっと食育手伝ってくんない?」
りんちゃんがお墓に向かってそんな事を言ったから
思わず笑ってしまった。
「ほんと、だいぶ素直な甘えん坊に俺ら育てたんだよ?
俺らの事も息子って思ってくれる?」
「きっと天国でママと思ってるよ。」
お兄ちゃん達が毎年ママとパパの命日忘れないで
一緒にお墓参りに来てくれるのも、
お盆もお彼岸もそういう準備してくれて
「ありがとう、お兄ちゃん」
ポンと頭に乗ったりんちゃんの手の温かさに
涙がこぼれて、足下の砂利を水玉模様にさせた
「これ、パパの好きだったタバコ♡
おかげで俺もこの銘柄好きになったの知ってた?
まぁ天国から見てたら知ってるか。」
蘭ちゃんはそう言って1箱タバコをお供えした
「今度はママの命日に来るから、」
私よりもお兄ちゃん達の方がパパママに話しかけてくれて
毎年泣かせてくる
「さーて、クーラーガンガンにした家に帰んぞー」
東京の街中を車で走り、人が行き交う中
聞こえる訳ないのに私の名前を呼ぶ声が聞こえた
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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時