。。。94 ページ46
IBARA
−−−−−
.
天城氏のスマホ画面に映し出されていたのは
Aさんと俺が仲睦まじく寄り添う場面。
いつかふたりで
食事をした際の帰りがけのもの。
.
しかし、後方から捉えるこの構図は
どこからどう見ても、
明らかな盗撮だった。
.
.
燐「ギャハハハ!」
燐「まさか俺っちにこんなものを見せられるなんて、思ってねぇもんなぁ!」
燐「その鳩が豆鉄砲を食らった様な顔、傑作だぜ!」
.
.
七「…っ、」
.
燐「…おっと、」
.
.
相変わらず下品極まりない笑い声。
俺は小さく舌打ちをし、
そのスマホを取り上げようと手を伸ばすが、
あと少しのところで、避けられてしまう。
.
.
七「この様なものを自分に晒し、」
七「一体、何が目的で?」
.
.
天城氏は俺の鋭い視線を、
フッと、鼻で笑って。
.
.
燐「別に目的なんざねぇよ」
.
燐「ただ、」
.
燐「血も涙もないようなあんたに、」
.
燐「こんな一面があるとはねぇ〜」
.
.
小馬鹿にするような目で俺を見る。
.
.
燐「付き合ってんの?」
.
七「…………、」
.
.
燐「…あ、そ」
.
.
無反応の俺に対し、
天城氏はつまらなそうに下唇を突き出す。
.
そして続く言葉に、
俺は自分の目だけではなく
耳まで疑った。
.
.
燐「なら、俺っちが狙ってもいいわけだ?」
.
.
585人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時