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IBARA
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カタカタカタカタ…。
タン。
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キーボードを叩く音が響く。
はめごろしの窓の外は
もうすっかり夜だった。
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七「後はこのメールに返信を、」
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ブラインドタッチをしながら
自分の腕時計を一瞥。
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現在時刻【18:56】
Aさんとの約束の大方の時間は19時。
よって、この程度は及第点。
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さぁ、今日はさっさと仕事を片付けて、
俺はAさんと一緒に帰るんだ。
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嬉しくもあり、
何だかソワソワとした感覚だった。
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《 コンコン、ガチャ 》
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すると、ノックされたドアが
俺が合図をする前に開かれる。
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七「申し訳ございません」
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七「5分、」
七「いや、3分だけお待ち下さい」
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顔をパソコンから上げずに答えた俺。
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当然、Aさんが来たものだと思った。
何故ならここを抵抗なく出入り出来るのは
彼女くらいしかいないから。
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それなのに。
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燐「えぇ〜?」
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燐「俺っち、待たされるの嫌いなんだけど〜?」
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時